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ゲストスピーカーによる特別授業(10月18日実施)

1.実施日    
2021年10月18日(木)13:30~15:10

2.実施場所
和泉キャンパス 第2校舎6番教室

3.科目名
心理学B

4.テーマ
共創と気づき

5.ゲストスピーカー
鈴木京子氏(国際障害者交流センター ビッグ・アイ副館長/NPO法人CUE-Arts・理事)

6.実施内容
 国際障害者交流センタービッグ・アイの成り立ちや活動が解説された。具体的には,障害者の「完全参加と平等」の実現を図るシンボル的な施設として設置されたこと,また,障害者のみならず,広く国民の参加する交流の場として整備され,それらの活動を通じ,障害者の自立と社会参加を促進する取り組みについて紹介した。その後,共生社会の理念の普及啓発や社会教育の取り組みについて,具体的な開催プロジェクトとして,日本博事業 障害者の文化芸術創造拠点プロジェクト「Breakthrough Journey」が紹介された。
 「Breakthrough Journey」については,実際に制作された舞台の映像のダイジェスト版,10分ほどが上映された。これらの鈴木氏らの活動は,国際障害者交流センタービッグ・アイの3つのビッグ・アイの芸術文化事業がめざす3つの価値創出に基づいていた。社会的価値として,①個人の尊厳を守り,多様性を尊重できる社会の実現② 豊かな社会の形成に向けた異分野のネットワークの構築 ③ 新たな価値創出,芸術的価値として,①既存芸術への新たな価値の投げかけ ②多様な表現(表現者),鑑賞の創出 ③自己肯定感,豊かな人間性の涵養と創造力を育むこと,経済的価値として ①質の高い経済活動の創出 ②新しい技術の創出と発展 ③新たな雇用や消費者の創出が挙げられた。
 それらのうち,「Breakthrough Journey」では特に芸術的価値と社会的価値に重点が置かれ,健常者と障害者が一緒に演じていた。その中の障害ある出演者が演じる工夫やダンサーとして出演するまでの障害者としての生活や学校生活での問題や障害者への保障制度の適用の難しさについても語られた。また授業の最後には障害の有無に関わらずワークショップに全員で参加した。講演後は参加学生はアンケートに回答し多様性と障害および共創社会について考察を深めた。参加者は教室約60名zoom90名だった。

                                                                                                                                                                                     佐々木 美加 (科目担当教員)