在日コリアンはもう4世、5世となっていき、生き方や考え方も多様化しているこんにち、在日コリアンの定義、在日コリアンのアイデンティティなどはどのような変化を遂げているのか、共に考える機会になりました。今回の特別講義をとおしては、在日コリアンに対する定義は難しく、またひとりの在日コリアンのアイデンティティに関する考えは、固定しているものではなく、生成変化していくものであるという考えについても学ぶことができました。
講義の感想として、ゼミ生からはつぎのような声が寄せられています。「自分が何者であるかというアイデンティティは固定せず、成長や理解により生成変化することを学びました」(3年稲木さん)、「一般社会・芸能の世界・学問の世界であれ、一人一人異なる在日朝鮮人・コリアンが存在し、日本社会や世界で活躍していることがわかりました」(3年奥村さん)、「在日コリアンの定義について考えることで、アイデンティティを言い表すのは自他ともに簡単ではないことを学んだ(中略)まさに私は日本人を詳細に区別するのに対して、在日コリアンは一括りにしてしまっていたことに気づかされた。全ての人を一律に捉えられないだけでなく、一人の人間の中のアイデンティティも生成変化するだけに尚更正しい理解が求められる。」(3年加藤さん)、「サッカー選手など幅広い分野で在日コリアンの方々が活躍しています。多様性を尊重し、あらゆるアイデンティティをもつ方々と共存していく社会にしていきたいです。」(3年仲村)
李 英美 (科目担当教員)