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ゲストスピーカーによる特別授業(12月10日実施)

実施日:2014年12月10日(水)
実施場所:和泉キャンパス 208教室
科目名:日本語表現論B
ゲストスピーカー:桂竹のこ(落語芸術協会 前座)

実施内容:
 落語芸術協会の桂竹のこさんより,落語の実演をしていただきました。本題に入る前のマクラでは,落語における扇子・手ぬぐいの役割や使い方,落語という話芸の特徴,落語家の修行過程などの話が織り交ぜられ,落語についてのレクチャーがなされました。また,明治大学出身の落語家・タレントの紹介もありました。本題の古典落語は以下の二席です。
・ときうどん
・寿限無
 どちらも,古典落語として有名なもので,落語を初めて聴く人への入門として最適であると感じられました。しかし,その中には現代風なアレンジがほどこされており,落語が現代にも根付いている話芸であることが実感できるものでした。この話芸が高い技術に裏打ちされたものであることは素人目にも明らかで,日常の話し言葉において私たちも意識したほうがよい要素が数多く見られました。
終了後に学生から提出された感想には,日本の話芸の奥の深さに感心したというものが多く見られました。また,話術の習得には勉強・訓練が必要であり,その話術は今後の社会生活の上で必要なものであると感じた学生が多くいました。
 今回の実演は,落語というものが,伝統を継承しつつも現代の日本文化にも寄与しているということが実感できる有意義なものでした。

                                                         石出 靖雄(科目担当教員)