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ゲストスピーカーによる特別授業(10月2日実施)

講演者



1.実施日    
2018年10月2日(火)15:20~17:00

2.実施場所
駿河台キャンパス リバティタワー 1083教室

3.科目名
特別テーマ海外研修科目C

4.テーマ 
柳宗悦と朝鮮の民芸

5.ゲストスピーカー
杉山 享司 氏(日本民藝館学芸部長)

6.実施内容
 朝鮮陶磁器の温もりと美しさに魅了され、それを生み出した朝鮮の人々に敬愛の心を寄せていた柳宗悦(1889-1961年東京生まれ。東京帝国大学哲学科卒。雑誌『白樺』の創刊に参加)について、日本民藝館の杉山享司先生による講義が行われた。
 柳は、日本による朝鮮統治時代であった1921年に日本で初めて「朝鮮民族美術展覧会」の開催、1922年に『朝鮮とその芸術』の出版に続き、1923年には京城(現ソウル)に朝鮮民族美術館を開設して朝鮮文化の紹介とその養護に努めていた(以上、杉山享司・田代裕一朗『柳宗悦の歩んだ道×朝鮮白磁の歩んだ道』日本民藝館・東京藝術大学工芸史研究室、2018年8月、より引用)。
 特に、講義では最近見つかったとされる、柳が朝鮮に行った際の様子を写した映像の一部を見ることができた。貴重なフィルムを見せて頂いた杉山先生に感謝の気持ちを伝えたい。
 今回の講義で触れられた柳と友人の浅川伯・巧の兄弟については、授業中に映画『道—白磁の人』(2012年公開。監督高橋伴明)を観覧し、浅川巧みと朝鮮人の友好関係に関する事前知識を身につけていたため、学生たちは今回の杉山先生の講義に身入るかのように集中していた。
 参加した学生は計111名(1年63名、2年33名、4年15名)であった。                                                                                                                                                                 

李 英美 (科目担当教員)