Go Forward

ゲストスピーカーによる特別授業(11月19日実施)

1.実施日    
2020年11月19日(木)17:10~18:50

2.実施場所
オンライン講義

3.科目名
総合学際演習(2年)

4.テーマ
次世代シーケンサー出現の衝撃と活用 —新型コロナウイルス対応でも大活躍—

5.ゲストスピーカー
 塚原 正俊氏 (株式会社バイオジェット・CEO)

6.実施内容
 「次世代シーケンサー出現の衝撃と活用—新型コロナウイルス対応でも大活躍—」というテーマで、実際に次世代シーケンサーを活用してバイオビジネスを沖縄で展開して10年になる株式会社バイオジェットCEOの塚原正俊氏にZoomを活用して特別授業をしていただいた。
 対象は2年生のゼミ生であるが、他学年のゼミ生や、今秋のゼミ試に合格したばかりの1年生にも呼びかけ、約40人が参加し、賑やかな授業となった。
 まずはバイオジェットの事業についてご紹介いただいた。課題の立案から研究、試作、販売、販売促進へのつながりの解説が、学生の興味と合致し「つかみ」の話として有効に働いたようであった(写真)。
 続いて次世代シーケンサーについて、従来の汎用型キャピラリーシーケンサーとの違い、これからの使い分け、コストの問題などについて、商学部生にもわかりやすく、例え話なども入れて解説いただいた。原理などの細かな部分は省き、次世代シーケンサーの使い勝手やコスト的なアドバンテージなど、商学部生が興味を持ちやすい側面を中心に、Zoomの反応機能を活用して学生の理解度を確認しながら説明していただけた。
 さらに泡盛の新製品開発の話をいただいた。原料となる黒麹菌(黒アスペルギルス)のゲノム分析の話が新製品としての泡盛の開発へ実際に活かされて、話が繋がっていく過程がとてもダイナミックであった。
 その後の新型コロナウイルス感染症対策の話題では、変異からどのようにウイルスが世界を動いているのか、仮説ではあるが証明されつつある話をいただいた。たった1か所、2か所の塩基配列の違いで性質が変わるので、現在のワクチン開発への懸念などをふくめてホットな話題を提供していただけた。
 商学部生にはなじみのない次世代シーケンサーという切り口で、さまざまなビジネスを考えるという思考体験の機会を提供いただけたことが非常に良かったと考えている。
                                                                                                                                                                                          浅賀 宏昭 (科目担当教員)