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ゲストスピーカーによる特別授業(6月2日実施)

1.実施日    
2021年6月2日(水)10:50~12:30

2.実施場所
駿河台キャンパス リバティタワー1001教室

3.科目名
保険リスクマネジメント論A

4.テーマ
アメリカの医療と保険制度

5.ゲストスピーカー
 内田 友来氏(Uchida Chiropractic Clinic医院長 ロサンゼルス紫紺会会長、本学文学部卒)

6.実施内容
 Uchida Chiropractic Clinic医院長で、ロサンゼルス紫紺会会長、本学文学部卒、スキー部出身の、内田友来氏に、「アメリカの医療制度と保険」について、講義して頂いた。通常の対面講義の場合、カリフォルニア州在住の同氏に特別授業をお願いすることは困難だが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、オンライン動画配信で講義を実施していたため、通常の対面授業の際には実施することが困難であった、「海外で活躍する本学卒業生をゲストスピーカーにお招きする」ということが可能になった。なお、本講義はリアルタイム配信したものを収録し、オンライン動画配信をしていて、この形式は昨年同様である。
 講義では、はじめに、新型コロナウイルスのワクチン接種状況について、他の先進国に比べて、日本のワクチン接種が遅れている状況を、Our World in Dataなど、各国のデータを見せる確認して頂いた(5月29日時点)。また、カリフォルニア州のワクチン接種状況を紹介して頂き、ご自身のワクチン接種のRecord Cardを見せていただくなど、今後の日本で進むと予想される社会の変化を考える良い機会となった。
 また、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、アメリカでは、雇用保険の支払いが拡大し、就業意欲が減退した時期があったことなど、アメリカの2020年6月頃の状況を実体験に基づいて紹介して頂いたので、日本の雇用保険の仕組みについて考えるよい機会となった。
 また、カリフォルニア州で医師として仕事をする中、また、生活者として、治療に必要な金額が高額になる理由なども、具体的な病名、具体的な治療など、様々な事例を紹介して頂き、アメリカの医療保険の制度が、日本とは大きく異なること、そしてそれらが、両国の国民の考え方の違いなどに起因していることなどを、分かりやすく説明して頂いた。
 受講生からは、「ワクチン接種」、「医療保険」など、数多くの項目について質問が寄せられた。卒業生をゲストスピーカーとしてお招きすると、自分の未来と照らし合わせて考えることができるため、保険以外の項目、例えば、自分の就職活動、生活設計に関する質問も多くなる傾向がある。本学の卒業生である、内田氏の海外での活躍を見て、本学の学生が、海外への留学、海外での就職を検討するよい機会になったものと確信している。

                                                                                                                                                                                     浅井 義裕 (科目担当教員)