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ゲストスピーカーによる特別授業(6月9日実施)

1.実施日    
2021年6月9日(水)17:10~18:50

2.実施場所
Zoom(オンライン)

3.科目名
総合学際演習(4年生)

4.テーマ
ホロコーストの歴史継承
 ~アウシュヴィッツ博物館の役割

5.ゲストスピーカー
 中谷 剛氏(アウシュヴィッツ博物館ガイド)

6.実施内容
 中谷剛さんは、ポーランドのオシフィエンチム(ドイツ語名アウシュヴィッツ)で20年以上生活し、ポーランド政府が唯一公認した国立アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館に勤務する日本人日本語ガイドである。中谷さんに、アウシュヴィッツ博物館でガイドとなるまでの経緯や、その博物館の歴史的役割、彼自身のポーランドとの繋がりなどを語ってもらった。
 ポーランド南部の都市オシフィエンチムは1940年、ポーランドを占領したドイツによってアウシュヴィッツという名に変更され、その地の郊外には強制収容所が建設された。記録に残っている捕らわれた者の数は約40万人(ユダヤ人、ポーランド人、ロマ、ソ連軍捕虜など)、その他に登録されていないが約90万人のユダヤ人がこの地に送られたとされる。そしてこの収容所で、おびただしい人の命が絶たれた。1979年に所謂「負の遺産」としてユネスコ世界遺産に登録されている。
 この博物館の存在意義は、歴史を継承するためであるが、しかし、それは誰かを責め立てるのが目的ではなく、未来のために皆で考える場を提供することであろう。中谷さんは、若い人たちにこそ人権問題に目を向けて欲しいと語った。

                                                                                                                                                                                     水谷 尚子 (科目担当教員)

*アウシュヴィッツ博物館を案内する中谷さん