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9月27日(火)実施報告(鈴木 均氏【テーマ:MMT(現代貨幣理論)とは何か?】)

1.実施日    
2022年9月27日(火)9:00~10:40

2.実施場所
和泉校舎 M301

3.科目名
経済学B

4.テーマ
MMT(現代貨幣理論)とは何か?

5.ゲストスピーカー
鈴木 均 氏(農林水産省 農林水産政策研究所 主任研究官)

6.実施内容

経済学B(水野勝之担当)において、鈴木均氏が現代貨幣理論 (MMT:Modern Monetary Theory)について講義を行った。
これまでの経緯について「ケインズ、シュンペーター、アバ・ラーナー(機能的財政論)、ハイマン・ミンスキー(バブル経済研究)などの業績を基にして、ランダル・レイ教授、ビル・ミッチェル教授、ウォーレン・モズラー氏(投資家)、女性のステファニー・ケルトン教授(バーニー・サンダースのアドバイザー)たちの貢献によって 理論体系として成立」した理論だということの説明をなさった。インフレをコントロールできれば大幅な財政支出は構わないという理論である。従来の経済学の立場をとる「米国の著名な主流派の経済学者(ポール・クルーグマン、ローレンス・サマーズなど)や政策当局者(パウエルFRB議長)らが、MMTを批判し、大論争となった」という事実も話された。「MMTが主張するところによるとその国が変動為替相場制であり、かつ国債が自国通貨建てで発行されている限り、財政赤字などの国の借金は問題とならない」ということである。こうした立場からの講義がなされ、水野との質疑応答の後、学生たちとの質疑応答もなされた。関心の深い学生は授業後にも鈴木氏に質問をしていた。

水野勝之(科目担当教員)