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11月18日(金)実施報告(小泉武彦氏・畑 加寿也氏【テーマ:新しい保険の可能性~少額短期保険の概要とその発展】)

1.実施日    
2022年11月18日(金)10:50~12:30

2.実施場所
1011教室

3.科目名
保険学B

4.テーマ
「新しい保険の可能性~少額短期保険の概要とその発展」

5.ゲストスピーカー
小泉武彦 氏(日本少額短期保険協会・専務理事)、畑 加寿也氏(株式会社justInCase 代表取締役)

6.実施内容

最初に、一般社団法人 日本少額短期保険協会 専務理事の小泉武彦氏より、「新しい保険の可能性~少額短期保険の概要とその発展~」とのテーマでご講演いただいた。これまで小泉氏には何度か特別講義をお願いしてきたが、3年ぶりの対面授業での実施となった。

 2006年の制度成立以降、その参入しやすさから事業規模の伸長が続いている少額短期保険は「少短」「ミニ保険」とも呼ばれる。「小さいながらも勢いがあり進化が面白い業界」であり、特長のある商品、経営上の創意工夫、 インシュアテック(InsurTech)を効果的に活用し、一般の保険会社とは異なるビジネスモデルが存在している。

当日の授業では「第1章少額短期保険とは?」、「第2章少額短期保険が成長したその理由」、「第3章少額短期保険を巡る新潮流」、「第4章 少額短期保険の課題」の構成で、少額短期保険設立の経緯から世界的な潮流まで、詳細な資料をもとに説明していただき、さらにDXの進展が保険実務に及ぼす影響と、今求められるデジタル人材像といった話題にまで及んだ。

以上の小泉氏からの全般的な説明に続き、少額短期保険会社の経営の事例紹介として、わりかん保険やコロナ助け合い保険などで注目されてきた株式会社justInCase代表取締役 畑 加寿也氏にご登壇いただいた。まずは同社の事業モデルの全体像を示しながら、短期に新たな保険商品を提供できる仕組みをご説明いただいた。さらに世の中の流れと自分自身ができることを組み合わせて築き上げられた畑氏のキャリアの説明をもとに、ITスタートアップ起業のために必要なものについてお話しいただいた。最後に、保険と保険業の未来として、デジタル化やデータの活用の先には、つながりや助け合いがあるというお話があった。デジタル化の最先端を行く起業家である畑氏から人的なつながりの重要性についての言及があったことは、学生たちにとっては意外でありながらも、より親近感を抱く内容だったようである。


 中林真理子(科目担当教員)