この度、佐藤亜紀特別招聘教授の昨年5月刊行の長編小説「ミノタウロス」が、第29回吉川英治文学新人賞を受賞し、贈呈式が4月11日(金)午後5時より帝国ホテルで行われた。
当作品は、圧倒的な筆力と力量で、選考委員(浅田次郎氏、伊集院静氏、大沢在昌氏、高橋克彦氏、宮部みゆき氏)絶賛の、群を抜く評価で堂々の受賞となった。
吉川英治文学新人賞は、財団法人吉川英治国民文化振興会が主催し、講談社が後援する1980年から創設された文学賞。
「ミノタウロス」は、2007年度「本の雑誌」が選ぶノンジャンルのベスト10、年間第1位にも選ばれており、今回の受賞で二冠達成となる。
- Profile -
作家として、小説、評論、エッセイ等を著述。
小説家として「日本ファンタジーノベル大賞」受賞(受賞作『バルタザールの遍歴』)、
「芸術選奨新人賞」受賞(受賞作『天使』)。
雑誌や新聞に発表するエッセイや評論においても高い評価を受けており、対象とする分野は
文学にとどまらず、美術、映画、音楽、社会事象等にまで及ぶ。
作品として、小説『戦争の法』『鏡の影』『モンティニーの狼男爵』『1809』『雲雀』、
エッセイ『外人術』『でも私は幽霊が怖い』『ブーイングの作法』、
評論『陽気な黙示録』『検察側の論告』『小説のストラテジー』、美術評論『掠奪美術館』等
を発表。長編小説『ミノタウロス』が好評発売中。
2007年4月より、明治大学商学部特別招聘教授として「特別講義」を実施。
今年度も5回の「特別講義」を開催予定。(開催日時については近日中にHPで公開予定)