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商学部

ブラジルの大学との交流に新展開

2012年01月19日
明治大学 商学部

駐日ブラジル大使を囲んで駐日ブラジル大使を囲んで

訪問先企業で話に聞き入る日伯の学生たち訪問先企業で話に聞き入る日伯の学生たち

話し合い風景話し合い風景

ファシリテーター役の学生ファシリテーター役の学生

終了後の参加者の集合写真終了後の参加者の集合写真

Preizを用いたプレゼンPreizを用いたプレゼン

プレゼンをする明大生プレゼンをする明大生

明大生と画面越しに熱く語り合っているサンパウロ大学学生明大生と画面越しに熱く語り合っているサンパウロ大学学生

 明治大学商学部特別テーマ実践科目「ラテンアメリカの開発支援とボランティア」(担当:中林真理子 教授、六浦吾朗 特別招聘教授)では、2009年より、ビデオカンファレンスを通じてブラジル サンパウロ市の提携校であるFAAP大学(Fundacao Armando Alvares Penteado )との交流を深めてきました。そして、2011年年末にかけて、これまでの交流が新たな展開を迎えました。

1.FAAP’s Mission to Japan
2011年11月19日から27日までFAAP大学経済学部国際関係学科の学生12名が研修旅行のため来日しました。これは2011年11月25,26日に実施された商学部主催の国際シンポジウムにFAAP大学経済学部のHelio Michelini Pellaes Neto教授がパネリストの一人として参加するのに合わせて計画されたものです。受講生たちはこのミッションの企画段階からFAAP大学生とやりとりを続け、訪問先の選定や宿泊先のブッキングを含め、FAAP大学生の日本での滞在を全面的に支援することで、日本に居ながらにして異文化体験をしてきました。
・企業訪問
滞在日程の前半では、ビジネスの側面から日本とブラジルの関係を理解するため、ブラジルに進出している日本企業や、ブラジル企業の日本支店、さらに東京都庁や在日ブラジル大使館等を訪問しました。FAAP大学生にとっては、日本流に時間通りに企業を訪問することや、電車での移動から全てが新鮮な体験になったようです。受講生は当たり前に思っていた東京での生活を客観的に見るきっかけになりました。
・学生学術交流
 11月25日の国際シンポジウム初日終了後、受講生を中心とした明大生、明治大学商学部協定校からの留学生、FAAP学生によるラウンドテーブル形式の英語による討論会を行いました。約30名の参加者が4チームに分かれ、受講生が各チームのファシリテーターになり、特定のテーマ(震災後の日本人の対応について、ごみ問題、恋愛観、国際結婚)について話し合いました。最後に各チームの議論の結果を報告し、参加者全体で質疑応答を行いました。明大生の予想を上回る多様な意見が出され、予定の2時間が過ぎても、議論は途切れることはありませんでした。

2.サンパウロ大学との第1回ビデオカンファレンス
 2011年12月14日に、明治大学の協定校である南米屈指の名門大学サンパウロ大学経済学部の学生とのビデオカンファレンスを開催しました。
現在授業で取り組んでいる開発支援に関するプロポーザルを受講生が披露し、サンパウロ大学の学生に意見を述べてもらいました。受講生が提案する「Bird Friendly Coffee Project」は、オーガニックコーヒーの一つであるBird Friendly Coffeeの日本での販路を拡大するための提案です。環境に配慮した生産方法をとるコーヒーの輸出が増えることは、ラテンアメリカ地域の農家を支援するとともに、最終的には環境問題の改善につながるということを説明しました。
当日は、Preizというプレゼンテーションソフトを使用し、映像を交えながら英語でプレゼンテーションを行いました。コーヒーの本場ブラジル人ですら知らないBird Friendly Coffeeを日本人から逆に紹介されたことは、サンパウロ大の学生たちにとっては衝撃だったようですが、コーヒー農園について実感として知っている立場からの鋭い質問を連発してくれました。受講生たちは今後この研究を推進していく上で大きなヒントをもらうことができました。

新たな展開を迎えた明治大学とラテンアメリカの交流は、2012年もさらに進化を続けていきます。