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商学部

商学部・竹村正明教授がThe 38th Annual Macromarketing Conferenceで研究発表をしました

2013年06月14日
明治大学

(1回目の発表の様子)(1回目の発表の様子)

(2回目の発表の様子)(2回目の発表の様子)

(3回目の発表時の質疑応答の様子)(3回目の発表時の質疑応答の様子)

6月4-7日、トロント(カナダ)にあるヨーク大学(York University、本学協定大学)で、第38回マクロマーケティング年次大会が開催され、商学部教授・竹村正明が3つの研究発表を行いました。

“The institutional foundations of materialism in Japan: A replicated empirical test”では、唯物主義(物質主義)が日本でも観察されるかどうか、についての実証的調査結果を報告しました。これは2010年度にマクロマーケティング研究賞に選ばれた共同研究者のPierre McDonaugh教授(ダブリン市立大学)とWilliam Kilboune教授(クレムゾン大学)の研究枠組みを使った追試ですが、日本でもそれらの研究と同様の結果が得られ、会場は、なぜ日本は独自の途で発展しなかったのか、と議論になりました。

“Small and medium-sized retailers compete against global giants by local adaptation: Market structure of grocery distribution in Japan”では、日本の食品小売市場で大規模量販店が大きなシェアを取れない構造になっている理由を議論しました。それは日本の小規模食品小売業が知己に適応した品揃えをしているからなのですが、それが世界的な巨大小売業の標準化戦略によって浸食されつつあることを指摘しました。

“Is non-profit marketing really non-profit?: The possibility of performativity”では、山梨県のワインツーリズムがうまく事業を立ち上げたケースを紹介し、そのための分析枠組みを提案しました。非営利組織が非営利で事業を行うことのむずかしさが議論できました。

本学会は、流行やヒット商品といったマクロの社会現象がなぜ成立するのか、そのメカニズムは何かということを問う学際的な国際マーケティング研究組織です。現在、インディアナ州立大学を本拠地とし、マクロマーケティング学会誌の編集をはじめ、世界中で年間20以上の研究会が開催されています。

この研究へは、2013年度(平成25年度)科学研究費補助金基盤研究(B)、同年度挑戦的萌芽研究(それぞれ代表・竹村正明)からの助成を受けています。