商学部の現場
商学部創設110周年特別企画「ファッション・ビジネスの新展開とキャリア創造」を開催しました
2014年05月22日
明治大学
横井商学部長
リシャール・コラス氏
太田伸之氏
ガシュシャ・クレッツ氏
商学部では学部創設110周年の特別企画として、今年は5つのシンポジウムを開催しますが、そのうちの第2弾<国際シンポジウム>「ファッション・ビジネスの新展開とキャリア創造」が、5月17日(土)にグローバルホールで開催されました。来場者は総勢300名に達し、別室会場での同時中継も用意して、大盛況のうちに終りました。
一人目の講師、リシャール・コラス氏(シャネル株式会社 代表取締役社長)は、「シャネルの伝統と革新」という演題で、ココ・シャネルによる理念の紹介から始まり、誰もが知る香水「No.5」のデザインなどを例にあげて、同社の随所に浸透している「伝統を守ることと時代に合わせて変革させること」による調和を強調されました。またお話の最後には、同社の職人の技を守るという考えに基づくコラス社長の発案で、銀座シャネルビルの建設に携わったあらゆるすべての人たちの名前を刻んだ石碑を、同ビルの左脇に建てたことが紹介され、企業理念の一貫性の重みが伝わりました。
二人目の太田伸之氏(クールジャパン機構 代表取締役社長)は、「ファッション・ビジネスの魅力」という演題で、明大学生時代の経験、ニューヨークでのファッション・ビジネスとの出会い、帰国後のファッション業界での経営者としての主張とそれによる成果を、ユーモアを交えて分かり易く説明されました。今後は、地方にある良いもの、本物を世界にむけて紹介していきたいという構想と、これからの日本人はマーケット・インよりもプロダクト・アウト志向で、相手の要求に安易に合わせることなくきちんと主張していくことが大事であるという点を、国際的な活躍をめざす学生たちに向けて話されました。
そして最後は、ガシュシャ・クレッツ氏(パリ高等商業大学教授・商学部客員講師)が、「ラグジュアリー・ブランドとファッションブロガーたち」という演題で、たくさんのビジュアル資料を駆使しながらのラグジュアリー・ブランドの動向についての分析、ならびにデジタル媒体での情報発信が手薄になりがちなラグジュアリー・ブランドと、教育水準も高く、情報のレベルも高いファッションブロガーたちとの連携による意義と成果を内容とする英語による講演をされました。
藤田結子(商学部准教授)の司会で行われた3本の講演は、いずれも来場者を魅了する熱のこもったものでした。ファッション・ビジネスの第一線で、しかもグローバルに活躍されているコラス氏と太田氏、そしてファッション・ビジネス教育の最先端を本場パリで追究されているクレッツ氏という豪華な講師陣を揃えることができたこともあって、この日の国際シンポジウムはきわめて内容の濃い、商学部110周年を飾るに相応しいものとなりました。
商学部では明治大学創立130周年を記念して、2011年に「ファッション・ビジネス教育の世界展開」という国際シンポジウムを開催しておりますが、今回の「ファッション・ビジネスの新展開とキャリア創造」は、この3年間のファッション・ビジネス教育に関する商学部の取り組みを総括するものであります。同時に、この分野の教育の一層の国際化を検討する契機にもしたいと考えております。
一人目の講師、リシャール・コラス氏(シャネル株式会社 代表取締役社長)は、「シャネルの伝統と革新」という演題で、ココ・シャネルによる理念の紹介から始まり、誰もが知る香水「No.5」のデザインなどを例にあげて、同社の随所に浸透している「伝統を守ることと時代に合わせて変革させること」による調和を強調されました。またお話の最後には、同社の職人の技を守るという考えに基づくコラス社長の発案で、銀座シャネルビルの建設に携わったあらゆるすべての人たちの名前を刻んだ石碑を、同ビルの左脇に建てたことが紹介され、企業理念の一貫性の重みが伝わりました。
二人目の太田伸之氏(クールジャパン機構 代表取締役社長)は、「ファッション・ビジネスの魅力」という演題で、明大学生時代の経験、ニューヨークでのファッション・ビジネスとの出会い、帰国後のファッション業界での経営者としての主張とそれによる成果を、ユーモアを交えて分かり易く説明されました。今後は、地方にある良いもの、本物を世界にむけて紹介していきたいという構想と、これからの日本人はマーケット・インよりもプロダクト・アウト志向で、相手の要求に安易に合わせることなくきちんと主張していくことが大事であるという点を、国際的な活躍をめざす学生たちに向けて話されました。
そして最後は、ガシュシャ・クレッツ氏(パリ高等商業大学教授・商学部客員講師)が、「ラグジュアリー・ブランドとファッションブロガーたち」という演題で、たくさんのビジュアル資料を駆使しながらのラグジュアリー・ブランドの動向についての分析、ならびにデジタル媒体での情報発信が手薄になりがちなラグジュアリー・ブランドと、教育水準も高く、情報のレベルも高いファッションブロガーたちとの連携による意義と成果を内容とする英語による講演をされました。
藤田結子(商学部准教授)の司会で行われた3本の講演は、いずれも来場者を魅了する熱のこもったものでした。ファッション・ビジネスの第一線で、しかもグローバルに活躍されているコラス氏と太田氏、そしてファッション・ビジネス教育の最先端を本場パリで追究されているクレッツ氏という豪華な講師陣を揃えることができたこともあって、この日の国際シンポジウムはきわめて内容の濃い、商学部110周年を飾るに相応しいものとなりました。
商学部では明治大学創立130周年を記念して、2011年に「ファッション・ビジネス教育の世界展開」という国際シンポジウムを開催しておりますが、今回の「ファッション・ビジネスの新展開とキャリア創造」は、この3年間のファッション・ビジネス教育に関する商学部の取り組みを総括するものであります。同時に、この分野の教育の一層の国際化を検討する契機にもしたいと考えております。