商学部の現場
特別テーマ実践科目成果報告会を行いました
2015年01月20日
明治大学 商学部
2015年1月10日に「特別テーマ実践科目」の成果報告会が行われ,16チームが秋学期の取組みを発表しました。今回は10名を超える外部専門家にもご出席いただき,実務経験に基づく鋭いご指摘やアドバイスを頂きました。また,上海の東華大学からの短期留学生チームも流暢な日本語で発表し,国際色豊かな報告会となりました。
2014年度秋学期 成果報告会のおもな発表テーマ
・「旅おこし」活動の実践報告
・地域商店街との双方向コミュニケーション
・ファッションビジネス(バッグビジネス)
・ラテンアメリカでの日本的エコ教育活動
・モンゴル国立大生に伝える足尾鉱毒事件
・女性ファッション雑誌の生き残りを考察する
・ファッションメディアの作り方「インフルエンサー」
・コンサルティング実践(戦略立案フェーズ)
・フィールドワーク調査法(阿佐ヶ谷ジャズストリートフェスティバル等)
・上海 東華大学留学生チームによる発表
「特別テーマ実践科目」は,社会に実在するさまざまな課題を読み解き,その解決策を企画・実行し成果をまとめ報告するという一連の実践的な課題解決プロセスを,地域や企業などの学外との協力関係を活用しながら経験します。課題発見力,企画構想力,課題解決力,情報発信力といった,社会で実際に求められている能力の養成を目指す商学部の正課科目です。
<Pick Up: モンゴル国立大生に伝える足尾鉱毒事件チーム>
皆さんはモンゴルという国についてどのようなイメージを持っていますか?遊牧民とその移動式住居(ゲル),有名な力士を思い浮かべる方が多いと思いますが,石炭や銅,鉄鉱石などの鉱山資源が豊富なモンゴルは,天然資源の開発と共に目覚ましい経済成長を遂げています。発表した学生は,経済発展という光につつまれている人々に,鉱山開発に伴う公害の発生という影の側面を理解してもらい,どのようにして被害の拡大をくいとめるかを考え,取り組みました。
まず紹介されたのは,銅山開発に伴う人口増加,商業や文化の発展,煙害・酸性雨・鉱毒水による被害。足尾銅山がもたらした光と影について,歴史的背景にふれつつ,豊富なデータと分かり易いグラフを使用し,丁寧に説明してくれました。更に,現地調査に基づく住民の声や,100年経った今も木が生えない山の画像が紹介され,学生が現地で体験したことがリアルに伝わってきます。モンゴル国立大生とのSkypeを利用したやりとりについてもう少し聞きたいところでしたが,自信を持って発表する学生の姿から,春学期からの大きな成長が感じられました。
プレゼンテーション後の質疑応答では,『経済成長と環境保護のどちらを求めるのかという二分法では答えはでない。日本がもつ鉱毒除去技術を伝えることで,モンゴルは後発性の利益を享受できるのではないか。』といった提案や,四日市ぜんそくの被害にあわれた方の言葉『(商業的には発展したけれど)結局,四日市は損をした』が紹介されました。また,『原子力発電により発生する放射性物質の最終処分場の問題など,環境問題は形を変えて現在の我々に関係している』,『正解は無いかもしれないが,考え続けること,問題に取り組み続けることが大切。』など,活発な意見交換が行われました。
【ご参考】
「エコ」や「グリーン」といった言葉をよく耳にすると思いますが,現代のビジネス活動において地球環境への配慮は欠かせない要素となっています。商学部では「企業と環境問題」や「環境科学」といった授業が設けられ,産業公害や生活公害,企業の取組み,地球温暖化や商業捕鯨といった問題について学ぶことができます。
2014年度秋学期 成果報告会のおもな発表テーマ
・「旅おこし」活動の実践報告
・地域商店街との双方向コミュニケーション
・ファッションビジネス(バッグビジネス)
・ラテンアメリカでの日本的エコ教育活動
・モンゴル国立大生に伝える足尾鉱毒事件
・女性ファッション雑誌の生き残りを考察する
・ファッションメディアの作り方「インフルエンサー」
・コンサルティング実践(戦略立案フェーズ)
・フィールドワーク調査法(阿佐ヶ谷ジャズストリートフェスティバル等)
・上海 東華大学留学生チームによる発表
「特別テーマ実践科目」は,社会に実在するさまざまな課題を読み解き,その解決策を企画・実行し成果をまとめ報告するという一連の実践的な課題解決プロセスを,地域や企業などの学外との協力関係を活用しながら経験します。課題発見力,企画構想力,課題解決力,情報発信力といった,社会で実際に求められている能力の養成を目指す商学部の正課科目です。
<Pick Up: モンゴル国立大生に伝える足尾鉱毒事件チーム>
皆さんはモンゴルという国についてどのようなイメージを持っていますか?遊牧民とその移動式住居(ゲル),有名な力士を思い浮かべる方が多いと思いますが,石炭や銅,鉄鉱石などの鉱山資源が豊富なモンゴルは,天然資源の開発と共に目覚ましい経済成長を遂げています。発表した学生は,経済発展という光につつまれている人々に,鉱山開発に伴う公害の発生という影の側面を理解してもらい,どのようにして被害の拡大をくいとめるかを考え,取り組みました。
まず紹介されたのは,銅山開発に伴う人口増加,商業や文化の発展,煙害・酸性雨・鉱毒水による被害。足尾銅山がもたらした光と影について,歴史的背景にふれつつ,豊富なデータと分かり易いグラフを使用し,丁寧に説明してくれました。更に,現地調査に基づく住民の声や,100年経った今も木が生えない山の画像が紹介され,学生が現地で体験したことがリアルに伝わってきます。モンゴル国立大生とのSkypeを利用したやりとりについてもう少し聞きたいところでしたが,自信を持って発表する学生の姿から,春学期からの大きな成長が感じられました。
プレゼンテーション後の質疑応答では,『経済成長と環境保護のどちらを求めるのかという二分法では答えはでない。日本がもつ鉱毒除去技術を伝えることで,モンゴルは後発性の利益を享受できるのではないか。』といった提案や,四日市ぜんそくの被害にあわれた方の言葉『(商業的には発展したけれど)結局,四日市は損をした』が紹介されました。また,『原子力発電により発生する放射性物質の最終処分場の問題など,環境問題は形を変えて現在の我々に関係している』,『正解は無いかもしれないが,考え続けること,問題に取り組み続けることが大切。』など,活発な意見交換が行われました。
【ご参考】
「エコ」や「グリーン」といった言葉をよく耳にすると思いますが,現代のビジネス活動において地球環境への配慮は欠かせない要素となっています。商学部では「企業と環境問題」や「環境科学」といった授業が設けられ,産業公害や生活公害,企業の取組み,地球温暖化や商業捕鯨といった問題について学ぶことができます。