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商学部

町田ゼミ活動報告「たまごプロジェクト2023」

2023年12月13日
明治大学 商学部事務室

作品開封の様子作品開封の様子

福島大学の優秀作品福島大学の優秀作品

梶川さんの作品のポイント梶川さんの作品のポイント

作品評価の様子作品評価の様子

  町田ゼミが発起した物流教育に関する実践活動(名付けて「たまごプロジェクト」)は今年で5回目(20231118日に実施)となりました。イベントの趣旨は二年次から学んできた交通・物流の理論を基に、実践的な生活経験及び自由な発想を加え、大学生自身でプロセスを通じて、物流の理解を深めることが狙いです。参加規模も最初の二校から、現在四校となり(明治大学、京都橘大学、目白大学、福島大学)、より多くの大学生を巻き込んだイベントとなりました。


 

「たまごプロジェクト2023」は、生たまご10個を個人の自由な発想のもとで梱包し、予め指定した大学のゼミに送り、それぞれの教員の指導のもと、学生同士が相互に作品の完成度を評価してもらうプロジェクトです。各参加者はオリジナルなアイディアのもと、自分自身で環境に優しく、身近な素材を用いて梱包し、たまごを輸送中に割れないよう工夫して包装した結果を競います。なお、宅配に依頼する際、割れ物指定をしないという条件もあり、万が一輸送中に破損しても配送業者に迷惑が掛からないよう各自工夫をしました。

なお、評価について、事前の打ち合わせで「重さ」「サイズ」「外観の完成度」「梱包のユニークさ」「有効かつユニークな梱包素材」「環境への配慮」「材料の入手のしやすさ」「梱包の簡単さ/外す際の手間」「破損状況」「たまごの取り出した状態」など、10項目の基準(100点満点)をもとに評価しました。


 

今回、町田ゼミの作品は福島大学に評価していただきました。100点満点でゼミ1位が90.9点、80点台が4人と非常に高い評価を得ることができました。たまごが割れたケースも少なく、総じて身近な素材での梱包が高く評価されたようです。

同時に、我々受ける側としても福島大学の作品の中から多くの優れた発想に大いに感心しました。例として、ペットボトルやそば粉など様々な包装材や緩衝材を使用した作品や、新聞紙で縄状に編み、優しくたまごを包み込むと同時に、吊るすこともできるなど、他大学の皆さんのユニークな発想にゼミ生同士で驚きあいました。


今回町田ゼミで見事に一位に選ばれた梶川さんの梱包を紹介しますと、工夫した点としては段ボールを卵の形に添って自分で刳り貫き、蓋も付けたことで輸送の際の揺れを極限まで抑えたことなどが挙げられました。また、段ボールのみのコンパクトな包装も環境の面や受け取り手の開封時のしやすさに寄与した素晴らしい作品でした。


今回のプロジェクトを通し、私たちはモノを安全な状態で無傷に運ぶことの難しさを体感するとともに、梱包素材の選択には様々な判断基準を考慮する重要性を学びました。今回の結果から、過剰包装が必ずしも正解ではなく、工夫次第で小さくて軽い梱包でも破損を防ぐことができることを痛感しました。


 今後より効率的にプロジェクトを継続するために、結果を踏まえて反省点の検討をゼミ生で行っていきたいと思います。ご協力いただいた京都橘大学桑ゼミ、目白大学劉ゼミ、福島大学の朱ゼミの皆さんに深く感謝します。

(文責 副ゼミ長 瀬戸彩加)