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商学部

町田ゼミ活動報告「東京国際エアカーゴターミナルの見学会」

2024年02月21日
明治大学 商学部事務室

町田一兵ゼミ(10期生)は2024年2月5日、東京国際エアカーゴターミナルにある日本航空株式会社様国際貨物上屋施設の見学を実施いたしました。以下、今回の見学についてご紹介いたします。

東京国際エアカーゴターミナルは、羽田空港第3ターミナル(国際線ターミナル)に隣接する国際貨物を取り扱う施設です。当施設は24時間365日稼働する貨物ターミナル、また世界と日本各地を繋ぐハブ空港として、日本の国際航空貨物において大きな役割を果たしています。
今回は当施設にて国際貨物輸送事業を行っている日本航空株式会社様のご厚意のもと、見学させていただきました。


初めに、第1国際貨物ビル(上屋施設)に案内していただきました。上屋とは、航空機で輸出入される貨物の積み卸しや荷捌きなど、貨物の荷役作業を行う施設のことです。柱が1本も無い広い空間の中に多種多様な貨物が置かれており、フォークリフトを使って実際に荷役作業を行っている様子を間近で見学することができました。貨物は、ULD(Unit Load Device)と呼ばれる航空機の貨物室に搭載するための用具(主に板状のパレットや箱型のコンテナ)に載せられます。航空貨物輸送特有の問題として、乱気流などによる航空機の大きな揺れによる荷崩れの危険性が挙げられます。そのため貨物はULDにネットやフィルム、ベルトなどでしっかりと固定し、積み付け・梱包に細心の注意が必要となることを学びました。

次に、生鮮棟に案内していただきました。羽田空港は豊洲市場や大田市場に近く、航空貨物輸送による生鮮品の取り扱いが多くなっています。倉庫内では定温、冷蔵、冷凍とそれぞれの食品に適した温度で保管され、食品の鮮度が維持されています。北欧からのサーモンやタイからのマンゴーなど世界中から集まってきた生鮮食品が保管されている様子を見学できました。海外から輸入されてきた食品に病害虫がいた場合、隣接する燻蒸庫にて虫の駆除が行われます。ここでは徹底した温度管理による生鮮貨物の品質維持と、日本の水際対策の最前線を目の当たりにしました。

最後に、CQ貨物合同庁舎に案内していただきました。ここは東京税関・植物防疫・動物検疫所・東京検疫所からなる合同庁舎で、貨物の通関や検疫が行われます。羽田空港では国際貨物が到着してから貨物のチェックが完了するまで約2時間と海上貨物より迅速な輸入が可能となっています。
 
今回の見学を通じて、国際航空貨物の特徴的な一面を学ぶことができ、国際物流への理解が深まったと感じました。今回の見学で得た知識を活かし、今後のゼミ活動に取り組んでいきたいと思います。

最後に、今回実際の現場を見学させていただく機会を設けてくださった日本航空株式会社貨物郵便本部の宮田様、羽田貨物支店の水谷マネジャーをはじめとする日本航空株式会社の皆様、また東京国際エアカーゴターミナル株式会社の皆様に厚く御礼申し上げます。

 

(文責 町田ゼミ10期生 副ゼミ長 大川芳)