明治大学を1985年に卒業したあと,家庭の事情で大学院に進学せず,地元自治体の教育委員会に文化財専門職として就職しました。
大開発に追われながら遺跡の発掘調査を行ったり,行政内で文化財保護の体制を作るために奔走しました。発見された重要な遺跡を保存するための交渉,国史跡に指定する事務,遺跡の土地買い上げ,学術発掘調査,史跡公園を建設する工事も担当しました。
史跡公園内に建てる博物館の構想を立案し,建設も経験しました。開館後は学芸員として,市民に考古学の楽しさを伝える仕事にも取り組みました。市の管理職として,ユネスコ「世界の記憶(世界記憶遺産)」の登録にも関わり,それを最後に大学へ転職しました。