Go Forward
留学生として明治大学大学院に入学した当初、私は日本語の論文や判例など研究に関する資料を理解できるかどうかについて心配でした。明治大学大学院は、留学生が増えている状況を踏まえ、日本語論文指導講座等を開設し、様々な留学生サポート窓口を用意しており、留学生も安心して研究できる場所だと思います。また、法学研究科の博士前期課程には、法学研究者養成コースおよび高度職業人養成コースが設けられており、進学の目的によって自由に選べます。私が選んだ高度職業人養成コースでは、法学に関する高度な専門知識を有する職業人の養成を目的としており、入学試験の難易度、学位授与の要件および学位論文の判定基準が研究者養成コースと異なります。さらに、外国人を対象として様々な就職支援活動があります。
根本先生は、常に親切に学生の指導や相談などに乗ってくださる、本当に優しくよい先生です。また、授業中は、大変冗談もお好きで、会社法に関する時事問題もよく紹介してくださいました。私たち研究室生が楽しく研究できたのも根本先生がいてくださったおかげだと思います。
私は、学部3年生のときに憲法学に興味を抱き、大学院への進学を決意しました。大学院においては、主体的に特定のテーマを選択し、論理的な議論を通じて新たな知見を導き出すことが必要とされ、当初は挫折感に襲われることもありましたが、研究を進めれば進めるほど、未知なるものへの探究心が強くなっていきました。
研究を深めていく過程においては、主要な実定法領域や基礎法領域、隣接科学の領域における研究を参照することが、幅広い視点からの検討を可能とするために極めて重要となります。その意味で、上記のような科目が広範に開設されており、院生研究会などで研究分野の異なる先輩・後輩とも盛んに交流のある明治大学の環境はとても素晴らしいものと言えます。
また、研究活動に対するサポートも充実しており、私も博士後期課程においてRAや助手に採用していただくことで、不安を感じることなく研究に専念することができました。図書館も含めた施設や立地という面から見ても大変優れた環境での研究生活は、有意義でかけがえのないものとなることでしょう。