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国際日本学研究科

英語教育学研究領域の院生3名が国際学会で研究発表を行いました!

2022年09月22日
明治大学 国際日本学研究科

学会の看板前で撮った集合写真(左端から奥貫,寺尾,亀本,廣森)学会の看板前で撮った集合写真(左端から奥貫,寺尾,亀本,廣森)

発表時のチェアを務めてくださったHang Voさん(左端)と発表者発表時のチェアを務めてくださったHang Voさん(左端)と発表者

発表後,会場で意見交換をした際の集合写真発表後,会場で意見交換をした際の集合写真

2022年9月16日~18日にベトナムのニャチャン大学(Nha Trang University)で開催されたVietTESOL International Convention 2022にて,廣森ゼミの奥貫明子(博士後期3年),寺尾和真(博士前期1年),亀本俊亮(博士前期1年)の3名が研究発表を行いました。

今回,ゼミ生が参加した学会はVietTESOL Associationが主催するもので,SLA研究者として世界的に著名なRod Ellis氏による基調講演に加え,合計200を超えるワークショップ,口頭発表,ポスター発表が行われた大規模な国際学会でした。

院生による研究発表は,英語教育の分野でも多くの注目を集めている学習者の動機づけやエンゲージメント(実際の行動に着目した概念)に焦点をあてたものでしたが,実際の発表には多くの聴衆が訪れ,セッション中の質疑応答だけでなく,発表後にも多くの参加者が残り,発表者らと活発な意見交換,情報交換が行われました。

研究内容だけでなく,研究自体の進め方,発表準備の仕方を含め,多くの学びと貴重な経験をすることができた場でした。

VietTESOL International Convention 2022ウェブサイト:https://viettesol.dryfta.com/

以下,発表したゼミ生3名の報告です。

【奥貫】
私たちのゼミはベトナムのニャチャン大学で9月16日から3日間開催された学会で発表をして参りました。今回は英語学習エンゲージメントの多面性についての調査の概要を報告しました。当日を迎えるまで内容の検討と口頭練習をメンバーひとりひとりが重ねてきた甲斐あってか,本番では聞きに来て下さった先生方に思いが伝わったという手ごたえがありました。発表後の質疑応答では私たちがいくつも質問を受けたばかりでなく,先生方の間でも活発な議論が起こり,自分たちの研究テーマがベトナムでも注目されていることを知りました。ベトナムの方々はとても気さくで,日本に興味を持って下さる方も多く,軽食の場などで現地の先生方と交流させていただく機会もありました。学会への参加はとても有意義な時間となりました。

【寺尾】
初めて対面で参加した学会が,今回のような海外で開催だったこともあり,修士1年目から貴重な経験をさせていただきました。緊張やプレッシャーも少なからずありましたが,入念な準備と練習の成果は存分に発揮できたと思います。また,参加を通じて学会の流れ,会場やオーディエンスの雰囲気などを肌で感じることが出来たことは,今後の研究生活において大きな学びとなりました。発表後に投げかけられた質問は,どれも的を射つつも鋭く,各々の理解の仕方や深さ故に,完璧な研究は無いということに改めて気付かせてくれました。今回の発表を終えた後の達成感や満足感,研究における新たな視点を得た感覚は,自身の研究を進めるモチベーションの源泉になると確信しています。今回の経験を無駄にせず,何事にも取り組んでいきたいと考えています。

【亀本】
Rod Ellis氏による基調講演においては,タスク1つを取ってみても問題の出し方には様々な方法があることを教わり,自分の未熟さを思い知らされると同時に生徒が飽きないように工夫しながらも彼らが積極的に参加するような活動を授業内に取り入れることの重要性を学びました。また,子どもの沈黙期においては無理に話させようとするのではなく,じっくり待つことも大切だと再確認できました。そして,自分たちの発表は,練習の成果もあり,とてもうまくいったと思っています。初めての学会発表でしたが,特に,オンラインではなく実際に対面で自分たちの研究を紹介できたことは,とても価値があることだと強く感じています。発表中は緊張していましたが,来ていただいた方たちが好意的に聞いてくれている感触がありました。そのときの嬉しさは何にも代えられないものだと思います。今回の学会発表を新たな出発点として,自分自身の研究に邁進していきたいと考えています。


明治大学大学院