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国際日本学研究科

特別講義『アートと研究のあいだ—「わからない(=つまらない)」から「わからない(=おもしろい)」へ』を開催します

開催期間:2025年12月20日
明治大学 国際日本学研究科

 国際日本学研究科 多文化共生・異文化間教育研究領域のひとつの取り組みに、アートベース・リサーチがあります。本研究科および国際日本学部の院生・学部生は、ABRに取り組む他大学の学生と連携し、アートベース・リサーチ研究会を以下の通り実施します。
 
▶︎詳細はこちら
 
その一環として、本研究科では下記の通り特別講義を開催いたします。
オンライン配信も行いますので、ご関心のある方はぜひご参加ください。
参加には事前登録が必要です。
 
 
以下詳細です。
 
▶︎日時:2025年12月20日(土) 公開講演(16:10-17:00) 対話セッション(17:00-17:30)
 
▶︎場所:明治大学中野キャンパス5Fホール
 
▶︎企画:明治大学国際日本学研究科:岸磨貴子
 
▶︎講演テーマ:アートと研究のあいだ—「わからない(=つまらない)」から「わからない(=おもしろい)」へ
 
▶︎講師:長岡造形大学 小松佳代子教授
 
▶︎講師プロフィール


長岡造形大学教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学、博士(教育学)流通経済大学、東京藝術大学を経て2018年より現職。2014年にABRに出会い、東京藝術大学大学院・長岡造形大学大学院にて、美術制作に取り組む大学院生とともに、美術制作過程における知の内実を明らかにするべく研究を続けている。
主な著書『美術教育の可能性—作品制作と芸術的省察』(編著:勁草書房2018)Arts-Based Methods in Education in Japan(編著:Brill 2022)、『アートベース・リサーチの可能性—制作・研究・教育をつなぐ』(編著:勁草書房2023)、翻訳:E.アイスナー『啓発された眼—教育的鑑識眼と教育批評』(共訳:新曜社2024)P. リーヴィー『アートベース・リサーチ・ハンドブック』(共訳:福村出版 2024)展覧会企画:Articulation—区切りと生成(共同企画:小山市車屋美術館 2022)
 
▶︎講演概要:アートを研究に入れることで、それ以外の方法では見えなかったことを掬いあげることができる、そこに賭けるのがABRだと思います。多義的で未規定なアート活動は、リジッドな方法論とエビデンスに基づくことが求められる研究をどう組み換えていけるでしょうか。簡単なことではありません。アートをベースにすると言っても、そのやり方はさまざまで、確定した方法があるわけでもありません。暗闇を手探りで進むような、道なき藪を自分で切り拓くような探究が求められます。それでも、アート制作や教育実践のただなかで得た実感を基盤に研究を進めていく、そこに大きな魅力があるのだと思います。本講演ではそうした探究の難しさとおもしろさをみなさんと共有できたらと思います。
 


  

▶︎お問合せ
明治大学国際日本学研究科 岸磨貴子
artsbased.labo@gmail.com
 
明治大学大学院