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国際日本学研究科

多文化共生・異文化間教育研究領域の院生が国際学会で若手研究賞を受賞しました。

2021年09月08日
明治大学 大学院国際日本学研究科

■会場前での撮影■会場前での撮影

■発表の様子1■発表の様子1

■発表の様子2■発表の様子2

■大谷さん発表の様子■大谷さん発表の様子

■授賞式の様子■授賞式の様子

■世界各国から参加される研究者との交流■世界各国から参加される研究者との交流

2021818-20日にオンラインで開催された国際学会、 International Conference for Media in EducationICoME2021にて、本研究科多文化共生・異文化間教育研究領域​​所属の修士1年 大谷温理、久保槙祐野、柴田恒の3名が学生ラウンドテーブルにて研究発表を行いました。 ICoME2021では、バーチャル空間の中で、各参加者が自分のアバターを作成し、発表、議論、交流などを行いました。バーチャル空間には、発表会場、ホール、談話室、ビーチなどがあり、バーチャル空間での学術交流を楽しむことができました。コロナ禍の影響で国内外の学会はオンラインで実施することが多くなり、その多くはZoomなどリアルタイムテレビ会議システムを使ったものでしたが、今回は、バーチャル空間に自分のアバターを派遣し、会場を歩き回り、人と出会い、発表し、議論し、交流するという貴重な経験をすることができました。ICTの教育活用の可能性を、学会を通してより広げることができました。また、大谷温理さんは、研究発表に対してYoung Scholar Award を受賞しました。

 

本大会ウェブサイト:https://www.icome.media/

以下、国際学会で発表した院生3名の報告です。

 

 

 柴田 恒(多文化共生・異文化間教育研究領域修士一年)

 ICoME2021にて研究成果の発表を行いました。私は学部生の時にもICoMEに参加し、学生ラウンドテーブルで発表しましたが、同じオンライン開催ですが、昨年とはまた異なった経験をすることができました。

 まず、ヴァーチャル空間で自分のアバターを作成するところから始まりました。アバターを動かして会場内を動くことで偶然の出会いから様々な人と会話する機会が生まれました。オンラインでは生まれづらい「雑談」が会場内の至るところで見られ、ゲーム空間とその可能性に終始ワクワクしていました。将来、本大会のようなヴァーチャル空間が日本のオンライン環境にも導入されオンラインの選択肢が増えていくと良いなと思いました。

 私は、学生ラウンドテーブルセッションで「英語コミュニケーション力を育むカードゲーム教材の開発(Development of Card Game using Dramatical Methods -A Study of English Communication-)」をテーマに発表を行いました。多くの方に発表を聞いていただき、ゲームを使った教育の国際的な関心の高さを実感できました。
 若手研究賞(Young Scholar Award)をめざして、春学期の研究に取り組みました。受賞には至りませんでしたが、大変刺激的で有意義な時間となりました。今回の経験を研究活動に生かし、より一層研究に励みたいと思います。


 

久保 槙祐野(多文化共生・異文化間教育研究領域修士一年)

 修士一年目の怒涛の春学期を終えた8月、国際学会で研究成果を発表しました。世界的なCOVID-19の蔓延で生活が大きく変わってから約一年半が経過しましたが、国際学会の会場はなんとVRの仮想空間!自分のアバターを自作し、3Dキャンパスを歩き回りました。台湾から参加している他大学の友人の隣に座って話したり、ハワイ大学の先生に手を振ったり、身体的な制限を超えたバーチャル空間の交流が非常に新鮮でした。発表は、個人発表用の小部屋のスクリーンを聴衆が囲み、発表者はレーザーポインター機能を使いながらプレゼンテーションをすすめます。自分のアバターと声のみを使っての発表になるので、姿を現さない分、英語でもいつもより緊張しないかなと思っていましたが、先生方や他の学生がたくさん教室に入ってくる様子が見えてドキドキしたり、終始不思議な感覚でした。
 私の研究発表は「The Dynamic Change of Students Motives and Learning Experiences during Extra-curricular Activity(正課外活動における学生の動機の変化と学びに関する研究)」で、オンラインの正課外活動についての発表をしました。オンラインの授業や教育活動は昨今の世界的にも関心の高い研究課題であるので、他国の研究者や院生らとアクティブな意見交換ができました。同じ興味関心や問題意識を持つ海外の研究者らと議論できたことは、私にとってとても刺激になりました。国際学会で研究発表するのは初めての経験でしたが、とても刺激になり、今後の研究に最大限に活かしていきたいと思います。

 

大谷 温理(多文化共生・異文化間教育研究領域修士一年)

 8月中旬、国際学会「ICoME2021」に参加し、これまでの研究成果を発表しました。予想もしていなかったVR世界での学会!世界10か国、約240名の参加者が一同にバーチャル空間に集まり、それぞれの研究についての知見を深めました。

 私の研究発表のタイトルは「The Factors of Emotional Development of Adolescents in Djibouti ~Focus on the interaction with an outsider~」で、国際教育開発における情動的発達の要因についての発表を行いました。入学してから4ヶ月間、なかなか研究が前に進まず悩むこともありましたが、いつも支えてくれる研究仲間や先生方のおかげで、なんとかこの日を迎えることができました。学会発表では相手の表情がわからないこともあり、最初は不安もありましたが、事前に交流時間が設けられ、そこで多くの方々と意見交換ができたおかげで、緊張も解け、相手意識を持って堂々と発表をすることができました。

 この学会を経験して良かったことの一つは、研究仲間が増えたことです。いつもは同じ大学の仲間たちと研究を進めていますが、この学会をきっかけに、他大学の新たな仲間ができ、一緒に研究を進めていくことになりました。さっそく輪読会や分析を一緒に進めていっているところです。 これからも頭ひとつ分の背のびをしながら、より一層研究に邁進していきたいと思います。

明治大学大学院