学部別入学試験
出題のねらい
Go Forward
2016年10月08日
明治大学 情報コミュニケーション学部事務室
ベトナム到着時、7月時の受入学生さん達の出迎えを受けて
ハノイ国連本部にて
ハノイ国連本部にてブリーフィング
女性博物館にて
ニンビン観光
Data Section Vietnam(企業訪問)
日本語授業参加・教育支援
ULISよさこいチームと交流学習 及びドローン空撮演習
ハノイ紫紺会、BIDV・MetLifeにて
フランスのNGO School on the Boat 訪問
SEND合同発表会1
SEND合同発表会2
ひかり日本語センター訪問
修了式にて
情報コミュニケーション学部は、2016年9月4日から17日までの14日間、本学部設置科目「国際交流(ベトナム)」の一環としてベトナムにあるベトナム国家大学ハノイ外国語大学(ULIS)への短期派遣プログラムを実施しました。
このプログラムは、これに先立って7月に行われた同大学からの受け入れプログラム(受け入れプログラムの実施報告はこちらから)と連動しています。今回、13名の学生(1年生5名、2年生2名、3年生6名)が派遣プログラムに参加しました。受入れプログラムでのサポート、派遣プログラムへの参加、報告書の作成等を評価の対象とし、本学部生は「国際交流」科目(2単位)を修得することができます。
本派遣プログラムの目的は、ベトナムの民族の力を文化交流から学び、成長がもたらした変化と混乱を日本の高度成長の比較から考察し、日本が世界にできることとは何かを考えることにあります。そのため、ベトナムの現代社会と文化を理解するために有意義な団体や活動現場での実習・見学に加え、文部科学省「SEND(Student Exchange Nippon Discovery)プログラム」、及び放送文化基金・採択プログラムとして「Tokyo – Hanoi Media Cultural Collaboration(THMC)」という主題の下に日本とベトナムの学生が協働で実施する映像制作・比較調査を組み込んで実施されました。
SENDプログラムでは、日本人学生が派遣先の教育機関で行われている日本語の授業に参加し、教育の支援を行います。今回、事前研修を経て、派遣先の大学で日本語の発音、会話、読解に関する授業の実施を通じて日越学生交流が活発に行われました。日本語を習い始めて1、2年とは思えないULIS日本語学科の学生達に大いに刺激を受ける中、伝わる日本語・正しい日本語とはどのようなものなのかを考える機会となりました。多くの学生は日本語を教えることの難しさとともに、母国語の異なる相手とのコミュニケーションの面白さと大変さを体験することができました。
また、放送文化基金採択プログラムでは、(1) ”Cool Japan & Cool Vietnam”の映像制作、(2) 日本とベトナムのコンテンツ産業(ゲーム・漫画アニメ・音楽・放送番組・映画・小説・演劇)の比較調査を、日越の学生が協働で実施しました。両国では放送文化に対するニーズが異なりますが、一方でベトナムでは数年前からスマートフォンが普及、SNSの利用も拡大しており、この点では日本と似ています。今回派遣学生達は受入プログラムの段階でのベトナム学生との共同研究により入念な下調べを経て、ハノイでのメディア・コンテンツ産業に関する聞き取り調査やアンケート調査を行い、日越の放送文化の共通点や相違点について学ぶことができました。
9月16日の修了式にて本学部生13名は修了証を授与され、受け入れプログラムに続く派遣プログラムも無事終了しました。
プログラムスケジュール(一部紹介)
9月4日(日)ベトナムへ出発
9月5日(月)開講式・オリエンテーション
9月6日(火)ハノイ国連本部にてワークショップ、女性博物館訪問、市内見学、ULISよさこいチームと交流学習
9月7日(水)日本語授業参加・教育支援
9月8日(木)ニンビン観光
9月9日(金)ベトナム語講座、日本語授業参加・教育支援、ULISよさこいチームと交流学習
9月10日(土)モクチャウ観光
9月11日(日)モクチャウ観光
9月12日(月)フランスNGO「School on the Boat」研修、ベトナム語講座
9月13日(火) ベトナム文化講座、ホーチミン廟・B52戦勝博物館訪問、ULISよさこいチームと交流学習
9月14日(水)ベトナム軍事歴史博物館訪問、DataSection Vietnam訪問、ボランティア活動
9月15日(木)日本語授業参加・教育支援
9月16日(金)「SEND」合同発表会、修了式、ひかり日本語センター訪問
9月17日(土)帰国
<参加学生の感想>
・ベトナムで人々の活気や発展に伴って発生した問題などを経験し、今後の成長が期待される東南アジアへの関心が高まった。東南アジアと日本の歴史的関係やこれからどのように付き合っていけばよいかなどについてより詳しく知りたいと思った。さらにジェンダーの問題や地球規模課題について国連・NGO団体がどのような活動をしているのかというように海外に目を向けることの重要性を感じた。今回の派遣は2週間と短い期間であったが、そこでは多くのことを学ぶことができ、英語力の向上や自分自身の成長のためにもより長い期間の留学をしてみたいと思った。(1年女子)
・将来、私は広告代理店やメディア志望で動画を作っていこうと考えていたので、今回の研修で動画について学べたことはとても大きかったと考えている。(1年男子)
・今までは語学力のなさや生活の不自由さを理由に海外転勤のある企業には就職しないだろうと思っていたが、日本企業訪問や紫紺会の方との交流を通じて、外国人と関わる仕事への関心が出てきたように思う。(1年女子)
・自分も片言ながら英語で会話してみたが、意味が通じるとうれしいもので今後の言語学習のモチベーションにもつながると感じた。(2年男子)
・現地の人々と交流することで母国語が異なる相手と意思疎通することの難しさや伝え方の重要さを学べました。また、ベトナム人の人懐こくて友達や家族を大事にする国民性は、日本人として忘れてしまっていた大事なことに気づかされるきっかけとなりました。(3年女子)
・異文化に対して今まではただ単に驚いたり、他人事のように考えたりしていただけであったが、今回の留学を体験して異文化を理解し、適応しようとすることが大切であると感じ、そのことを実践するように心がけた。そうすることで自分の視野を広げることができたと思う。(3年男子)