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情報コミュニケーション
学部

2019年度アセアン学生交流派遣プログラム(タイ)実施報告

2019年11月08日
明治大学 情報コミュニケーション学部

SWUの学生との開講式SWUの学生との開講式

開講式の様子開講式の様子

学生交流学生交流

日本文化紹介プレゼン日本文化紹介プレゼン

合同発表準備合同発表準備

SWU学生との市内研修(1)SWU学生との市内研修(1)

SWU学生との市内研修(2)SWU学生との市内研修(2)

SWU学生との市内研修(3)SWU学生との市内研修(3)

KMITLでの学生交流KMITLでの学生交流

NTTコミュニケーションズ見学NTTコミュニケーションズ見学

富士電機・JERA Power 企業見学富士電機・JERA Power 企業見学

タイの校友会との食事会タイの校友会との食事会

校友の皆さんと校友の皆さんと

合同発表合同発表

修了証の授与修了証の授与

修了式修了式

アユタヤ遺跡の見学(1)アユタヤ遺跡の見学(1)

アユタヤ遺跡の見学(2)アユタヤ遺跡の見学(2)

情報コミュニケーション学部は,2019年8月26日(月)から9月8日(日)まで,タイ・バンコクへ学生を派遣する「アセアン学生交流プログラム」を実施しました。本プログラムは6月に行われたタイ・ラオスの短期留学生受け入れプログラムとあわせて双方向での学生交流を実現するプログラムです。

今年度は情報コミュニケーション学部生20名(1年生4名,2年生16名)が参加しました。海外が初めてという学生も多く,海外に目を向けるきっかけとして参加したようです。事後のアンケートからは,いくらかの戸惑いはあったもののタイの人々との交流をすることができ,非常に満足のゆく経験だったようです。

本プログラムでは,本派遣プログラムへの参加及び受け入れプログラムでのサポート等をあわせて,「国際交流(タイ)」科目(2単位)を修得することができます。「国際交流(タイ)」の主な目的は,(1)学生のキャリア形成において,今後一層重要なパートナーとなるアセアン諸国の同世代の若者と交流することを通じて,文化の異なる社会に果敢に飛びこめる積極性を育むこと,そして,(2)日本・タイの学生双方が互いの社会の多様性を認識し,異なる文化を尊重する態度を養うとともに,自国の文化への理解を深めることの2点です。

現地での活動は主にシーナカリンウィロート大学人文学部日本語学科で行い,本プログラムのために特別に工夫された現地の授業で以下のような活動をしながらお互いの文化や社会に関して学びました。
1つ目は,「日本で最近話題になったこと」という課題で,プレゼンテーションを準備し,現地で発表しました。タイの学生側も「タイで最近話題になったこと」を発表し,お互いの発表について意見交換を行いました。日本人の学生にとっては,タイの文化や社会について知るとともに,改めて日本について考える機会になりました。
2つ目は,現地学生(3年生)と合同で行う調査・発表です。現地での生活や交流活動の中から得た「気づき」に基づいてタイの学生と話し合いテーマを決めて,調査して発表します。4回の授業と課外の時間を使ってタイの学生と学内外でインタビューを実施するなど共同で作業しました。

その他,現地の授業科目「観光」の実習として,参加学生が2・3名ずつに分かれて,タイの学生が企画した観光ツアーから選んで市内観光を行なうなど,タイの学生と親密に交流するアクティビティが数多くありました。タイの学生のホスピタリティの高さや日本語学習への熱心な取り組みに心を打たれていました。

企業見学では,昨年に引き続きNTTコミュニケーションズ・タイランドを訪問し,データセンターを見学させていただきました。私たちの生活やビジネスに不可欠のネットワークサービスが安全性や安定性の点で,どのように堅固に守られているかということを知ることができました。また,本学卒業生がいらっしゃる富士電機とJERA Powerに伺い,日系企業で働くことや日本人と働くことについて若手のタイ人の見方を聞くことができました。
さらに,現地で活躍する卒業生との夕食会を開くことができ,日本人の側から見た現地での暮らしや仕事について,いろいろなお話をうかがうこともできました。

以下,事後のアンケート(無記名)にあった参加学生のコメントをいくつか紹介します。

Q 今回の研修で自分自身の体験で最も良かったことはなんですか。

「シーナカリンウィーロート大学に通ったこと。タイの学生との交流,授業がとても楽しかったし,刺激になったから。」

「タイの学生と放課後や休日も一緒に行動し,日本人だけでは行かないような場所に行ったり,体験をしたりしました。旅行ではなく短期留学だからこそできることだったと思います。」

「平日はほぼ毎日大学で授業を受けるという生活の中で,そのタイの大学に留学するとはどんな感じかイメージができるようになりました。また,夜や休日は時間を無駄にすることなく,タイの友達といろいろなところに行けて充実した生活が送れ,特に,休日に,6月の日本での受け入れの時に仲良くなったKMITLの友達とその家族と一緒に,一日中過ごし楽しめたことは良い思い出になりました。」

Q 研修全般に関する感想などお願いします。また,来年の学生に奨めたい点などがあれば教えてください。

「留学と聞いて壁を感じている人にこそ参加してほしいプログラムだと思います。英語を使わないという理由もそうですが,何より海外の大学に通える経験ができることは中々ないので,ぜひ参加して自分の五感で日本との違いや面白さを体感してみてください。」

「タイに行ったことでタイの良さにも気づけたし,同時に日本の良さにも気づけた。日本語を主として使用するので,チャレンジしやすい。何よりタイの学生が優しくて,それがなかったらこんなにも楽しめていなかったと思う。」

「もちろん海外での経験もつめますが,なにより日本人の友達を作れるのがいいと思います。大学だと表面上の友達になりがちですが,このプログラムの友達はおそらく一生ものです。」


≪2019年度アセアン学生交流派遣プログラムスケジュール(一部紹介)≫

8月26日 (月)  バンコクに到着

8月27日 (火) シーナカリンウィロート大学(SWU)にて開講式,講義「タイでの生活について」,SWUツアー,アセアンセンターにてオリエンテーション

8月28日 (水)  SWUにてタイ語講座,合同発表準備①,アセアンセンターにて現地学習

8月29日 (木)  SWU学生による発表 「タイで最近話題になったもの」,本学学生による発表「日本で最近話題になったもの」

8月30日 (金)  SWUの学生らと市内にて小グループツアー

8月 31日 (土)  自由行動,明治大学タイ紫紺会との懇親会

9月 1日 (日)  自由行動日

9月 2日 (月)  合同発表準備②③,現地学習「企業見学について」

9月 3日 (火)   モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)の学生と交流学習, 企業見学:NTT Communications DC

9月 4日 (水)  博物館見学(タイ文化・歴史の学習), 合同発表準備④

9月 5日 (木)  現地学習「企業見学について」, 企業見学:富士電機,JERA Power

9月 6日 (金)  合同発表会,修了式

9月 7日 (土)  アユタヤ遺跡視察

9月 8日 (日)  深夜バンコク発

9月9日 (月)  早朝 帰国


なお,本プログラムの参加者のうち3名は先行して,文部科学省に採択を受けた「大学の世界展開力強化事業」の取り組みである「CLMV学生会議」(8月23日(金)〜25日(日))に参加し,アセアンの学生らと「持続可能な開発目標(SDGs)」を踏まえてアジアで進む都市化の問題についての議論に加わりました。