情報コミュニケーション学部では、株式会社フジテレビジョン(以下、フジテレビ)と共同で、番組制作を通じてメディアリテラシーを実践的に身に着ける授業科目「映像表現論」を設置しています。

この授業では、フジテレビの朝の情報番組「めざましテレビ」内のコーナーのひとつである「ココ調」を模して番組を制作します。通常の授業期間では学内でVTRを作成し、夏季休業期間中の1日を使ってフジテレビのスタジオ収録を行う実践型の授業です。
授業時間中には、カメラなどの機材の使用方法や撮影・取材の段取りから学びます。その後、チームごとに設定したテーマに沿って、授業時間外にも主体的に取材や撮影を進めます。
取り上げる内容の設定や学内外の施設や店舗への取材交渉もすべて学生たちが行いました。明治大学の学生に調査を行ったり、野球部の練習を取材したりと、班によって収集方法は異なります。
そうして収集した膨大な量の映像や情報をもとに、ひとつの番組を作り上げます。

【各班の制作テーマ】
〈1部〉
A班 解決!明大生のお悩みQ!
B班 メンズメイクで輝く明大男子!変身プロジェクト!
C班 検証!めいじろうの運動能力は?
〈2部〉
D班 明治大学情報局を徹底調査
E班 明大野球部 女子マネージャーの仕事とは?
F班 料理とお酒の二刀流!絶品居酒屋
8月の収録当日、フジテレビ湾岸スタジオにおいて、日々番組制作に携わるプロのスタッフの指導の下、実際に使用されている撮影機材等を使用し収録に臨みました。
映像表現論では番組制作に携わる様々な役割を体験しながら、映像制作について学びます。
そのため番組に出演するキャスターやナレーターと、番組進行の中心となるプログラムディレクター、出演者に進行の指示を出すフロアディレクターや、カメラマン、音声、映像の切り替え作業を行うスイッチャーなどの裏方の仕事の2つのグループに分かれて役割を担い、実際の番組制作により近い形で学びました。
キャスターは話し方や表情、ナレーターは読み上げるスピードなど、それぞれの役割の中でよりよい番組を完成させるための練習を何度も繰り返しました。
リハーサルでは機材の操作方法や収録の流れを入念にチェックし、いよいよ本番に臨みますが、撮り直しなしの一本勝負のため、緊張感のある収録現場となりました。

実際の番組制作さながらの緊張感とスピード感を感じながら取り組むことができるのもこの授業の魅力です。
当日初めて現場に立ち本番を迎えるため、慣れない部分がありつつも、苦労しながら収録を終えた時には、学生たちの表情は達成感に満ち溢れていました。
収録後には、出来上がった番組を確認しながら、この日のスタジオでの撮影や半年の授業の中で感じたことを振り返りました。

「映像表現論」の授業を通して両グループが制作した番組を掲載していますのでぜひご覧ください。