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情報コミュニケーション
学部

行動経済学や実験社会科学を専門とする後藤晶専任准教授は、社会情報学会より論文奨励賞を受賞しました

2024年11月05日
明治大学 情報コミュニケーション学部

 

本論文では、クラウドソーシングを活用してAIと人間が協力できるかを検討する実験を行いました。
公共財ゲーム実験を通じて、AIと人間の協力の可能性や、人間の社会的価値志向性がAIに与える影響が分析しています。その結果、人間に対する向社会性の高さはAIとの協力には影響しない一方、AIに対する向社会性の高さは協力行動を促進することが明らかになりました。また、AIとの協力を経験することでAIに対する親密性が向上することも示されています。
さらに、行動経済学や関連領域で用いられてきた人間に関する向社会性の研究は、AIと人間の関係性を考察する上でも有用であることが示唆されました。

本論文に一定の意義があると考えられ、後藤准教授は社会情報学会から論文奨励賞を授与されました。

「論文奨励賞」は、社会情報学会の学会誌に掲載された論文で、著者が掲載時40歳未満ないし大学院在学時の論文のうち、社会情報に関する研究として優秀であり、関係諸学の発展に寄与すると認められる論文につき表彰するものとされています。

さらに、今後はAIの社会性や倫理性について行動経済学や実験社会科学的な観点から研究を進めてまいります。
 
受賞名:論文奨励賞
学会名:社会情報学会
受賞題目:人間は『人工知能』と『協力』できるか:クラウドソーシングを用いた仮想的AIエージェント実験による検討