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学部ガイド座談会

※在籍年次や役職等は、座談会実施当時のものです。

教員と学生が共に作り出す「情コミならでは」の学びの場

多様な分野の学びが集う情報コミュニケーション学部。学生の自主性を尊重する自由度の高いカリキュラムも大きな特長となっています。
その魅力・環境・学びなどについて学部長をはじめとする教員と学生たちが語り合いました。

INDEX

学生の個性を伸ばす多彩な研究・教育指導

阿部(力):情報コミュニケーション学部(以下情コミ)の教育と研究は、「社会の現在(いま)を捉える」「多様で学域横断的なアプローチ」「創造と表現」の3つを基盤としています。学際性と多様性を重視し、複数の学問領域を横断しながら、学生一人ひとりの関心に応じて幅広い領域の学びを経験できる点が大きな特徴です。多くの学部生は基礎ゼミナールに1・2年次から所属し、3・4年次で志向を定めていきます。情コミでは、課題を1つの分野から捉えるのでなく、軸となる専門性を設けながらも、分野を行き来して考える力を育てることを重視しています。

 鈴木:情コミの学びを支えるのが、多彩な専門分野を持つ教員陣です。たとえば私は教育学を、阿部学部長は法学を専門としています。本日ご参加の先生方も、多様なフィールドでご活躍されています。ぜひ、各々の研究・教育活動の内容について奮ってお話しいただければと思います。

コーディネーター:鈴木 雅博 教授

横田:国際関係論が私の専門です。対象地域は主に中東・エジプトで、最近では2023年パレスチナ・イスラエル戦争をテーマに内政・外交の両面から問題を紐解いています。関連してアラビア語、政治学等と関連づけた研究を進めています。また、海外でのフィールドワークに力を入れているのもゼミの特徴です。今年はゼミ生たちとイスタンブール、ボスポラス海峡を訪れました。地下鉄に乗って日本企業がつくった海底トンネルをくぐったり、海峡を隔てて文化に差異があることを街歩きで実感してもらったり。様々な角度から「海峡」の概念を体感できるよう工夫しました。また、中東ではありませんが、台湾へのフィールドワークもここ数年行っています。

内藤:私のもともとの専門は文学ですが、ゼミでは学生の関心に応じて、小説だけでなく映画やアニメ、漫画などフィクション全般を研究対象としています。主に、理論を用いて作品の背景にある社会や価値観を考える、あるいは作品がどのように時代を変えているのか、という点にフォーカスして研究指導にあたっています。

中川:都市や空間をテーマとした社会学が私のフィールドです。都市計画や建築、メディアの視点も取り入れながら、街がどのようにつくられてきたのかを考えます。都市という1つの対象も、どの角度から捉えるかで全く違う像が描かれて面白いですよ。都市の成り立ちだけでなく、「建造物をつくっている原材料はどこから来ているのか」「都市における自然の役割とは」「フィクションの世界に出てくる近未来の都市の描き方について」など多様な切り口を設けて授業を行っています。

横田 貴之 教授:中東地域研究、イスラーム主義運動研究

学生の個性を伸ばす多彩な研究・教育指導

内藤 まりこ 准教授:日本文学・文化研究、批判理論を用いた比較文学・文化研究

中川 雄大 専任講師:都市の成り立ちを歴史・物質・コミュニケーションから読み解く

阿部(力):ゼミでは、SNSを介した犯罪など現代的な事例も扱っています。学生には、法律の条文や判例を覚える前に事件の起こった原因や社会的な背景について想像し、どうすれば未然に防げるのかを考えてもらうなど、実践的な内容から法律の勉強につなげるよう努めています。

中川:私も多様な切り口から授業を展開して、少しでも学生の興味を引けるよう心がけています。授業後に書いてもらうコメントシートを見ていると、アート、哲学、教育など各々関心のある分野から都市を論じている内容もあり、私自身も刺激を受けていますね。

横田:学生には自分の専門領域に周辺分野の知識を組み合わせて、社会の課題解決に取り組む姿勢を培ってもらうよう心がけています。情コミで謳っている学際性とは浅く広く学ぶことではなく、あくまで専門性の上に成り立つものだからです。

内藤:そう、専門性があってこそ学際性が生きるんですよね。ちなみに個人的には、学生には専門領域を3つ持ってほしいですね。メジャーとなるものを1つ、サブとして2つ。専門性が1つだけしかない場合と比べて、異なる角度から深く物事を捉えられるようになるので、オリジナリティのある研究ができると思います。

鈴木:学生への指導においては、興味関心を育み、学際性を大切にする姿勢をお持ちなのだと伝わってきました。また、学生がこれまでに学んできた内容を我々に還元してくれる場面もあるようで、相互に刺激し合えるよい関係性が築かれているのも喜ばしいですね。

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