卒業生の声
山脇ゼミが横浜市立相沢小学校の授業そして公開プログラムとして、2回の多文化共生ワークショップをオンラインで行いました
2020年12月07日
明治大学 中野教務事務室
相沢小学校の児童と山脇ゼミの集合写真
相沢小でのグループワークの様子
公開プログラムに参加した児童と山脇ゼミの集合写真
山脇ゼミは、2020年11月16日と11月21日の2日間、小学校高学年を対象とした多文化共生オンラインワークショップを開催しました。内容は7月に行ったワークショップに修正を加えたもので、前者は横浜市立相沢小学校の授業の一環として、後者は国内外からの参加者を募って行いました。
https://www.meiji.ac.jp/nippon/info/2020/6t5h7p000034mczv.html
相沢小学校には、全校児童300人に対して、外国にルーツを持つ子どもたちが約50人在籍しています。そして、6年生が総合学習の時間にSDGsを取り扱っており、そのうち、多文化共生を学習しているグループの授業の一環として、山脇ゼミがワークショップを行いました。
ワークショップは、相沢小学校の6年生14人が3グループに分かれ、iPadを1台ずつ使用して、Zoomで行われました。一つの画面に4~5人が集まり行われたディスカッションでは、児童同士の積極的な意見交換が見られました。また、外国にルーツを持つ友達が多くいる関係で、「動画で扱った問題が当たり前すぎて気にしたことがなかった」、「すでに何度も(外国につながる子を)助けてあげたことがある」といった声があがったことが、とても印象的でした。
参加した児童からは、「国やルーツ・宗教などが違う人も平等に接したいと思った」、「友達を見た目や生まれた国で決めつけないようにしようと思った」、「日本語がまだうまくない相手に出会ったら、ぐいぐいいかないで待つ気持ちを大切にする」、「今世界で起きている黒人差別などの問題をもっと知りたくなった」など、多くの感想が寄せられました。
また、子どもたちにとって初めてのZoomでしたが、「Zoomでのやりとりは楽しかった。もっといろんな人とやってみたい。」、「誰にでも話を振ってくれて、みんなが話せたのがよかった。司会がうまい!」といった感想がありました。
21日のワークショップは、首都圏の他、長野、愛知、大阪、長崎、宮崎と日本全国から、そして、シンガポール、中国、オーストリアといった海外からもあわせて、参加者計17名で行われました。オンライン上の音声トラブル等もありましたが、今までの経験により、臨機応変に対応することができました。16日との違いは、参加者同士が初対面であることだったため、待ち時間やZoomのブレイクアウト機能を用いて、アイスブレ-
クを入念に行いました。その結果、子どもたちの緊張が次第に解け、「外国にルーツを持つ転校生のナギラちゃん」をどう助けてあげればいいかについて、様々な意見が飛び交いました。
参加した児童からは、「学校では声が大きい人の意見が通ってしまうが、今日は自分の意見をしっかり言えた」、「いろんな意見が聞けて楽しかった」といった感想が寄せられ、改めて、小学生に考えてもらい、自分の言葉で意見を発表する機会をつくることの重要性を認識しました。
これまでに行った3回のワークショップの経験から、内容や形式、議論の仕方やオンライントラブルへの対処に関して、多くの収穫や反省・改善すべき点が得られました。今後も、より良いワークショップを作り上げるべく、ゼミ生一丸となって活動していきたいと思います。
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ゼミ生の感想
<相沢小学校>
前回の開催とは違い、一つの小学校に対して行ったので、それに伴ってメリットとデメリットがはっきりしました。それでも小学生は想定外の考えを持っていたり、自分の意見を伝える力がすごくあるので、とても感心しました。今回の参加者の多文化共生に対する関心が少しでも高まってくれたら嬉しいです。(吉鶴太聖)
1つの小学校にターゲットを絞ったワークショップの開催であったことで、今後山脇ゼミが目指すWSの参考となった部分も多かったと感じます。外国にルーツを持つ児童が身近にいるということもあり、当事者意識を持って取り組んでくれたなという印象を受けました。多文化共生について考える前向きな姿勢を見ることができ、うれしかったです。また、今後の学びや日常生活に少しでも繋がって欲しいと思います。私たち自身もまだまだ改善点を見出し、更なる良いワークショップを目指したいと思います。(金井音色)
7月に行ったワークショップを、今回このように授業の一環として行うことができたのはとても嬉しかったです。外国にルーツのある児童が周りに多くにいるからこそ出てくるような意見を聞くこともでき、環境によって考え方も微妙に異なるということを前回のワークショップと比較して学びました。今後も相沢小学校の児童との交流を続けていきたいです。(堀内亜沙子)
生徒14人に対して端末が3台だったので、7月のワークショップとは違う雰囲気になりました。端末が一人一台でなかったので、少しやりずらさは感じましたが、クラスメイトとの参加だったので、子ども達もリラックスしながら発言している感じがしました。選択肢の問題をなくしたり、いろいろ改善しましたが、うまくいってよかったです。(嵯峨るな)
<公開プログラム>
今回のワークショップは20人弱と小規模ではありましたが、前回同様、活発にどの班も話し合っていたようで、嬉しかったです!2回目ではありましたが、課題点が色々と見えたので次回はさらにグレードアップして、ワークショップを企画したいなと思います!(太田菜月)
オンライン開催ということで、以前のノウハウや反省を活かしましたが、課題もいくつか見つかり、次回に繋げてさらに良いものを作りたいと強く感じました。参加してくれた子ども達から、様々な視点の意見を聞くことができ、私自身も学ぶことがたくさんあり、充実した時間になりました。(菊島百佳)
いい意味で慣れた状態で臨んだ今回のワークショップだったため、トラブルにも臨機応変に対応することができ、雰囲気の作り方も上手にできたと思います。小学生の発想をどのように引き出すか、議論をどう進めていくかなど、改善点が見えたので、次のワークショップの開催が楽しみです。(高橋一生)
https://www.meiji.ac.jp/nippon/info/2020/6t5h7p000034mczv.html
相沢小学校には、全校児童300人に対して、外国にルーツを持つ子どもたちが約50人在籍しています。そして、6年生が総合学習の時間にSDGsを取り扱っており、そのうち、多文化共生を学習しているグループの授業の一環として、山脇ゼミがワークショップを行いました。
ワークショップは、相沢小学校の6年生14人が3グループに分かれ、iPadを1台ずつ使用して、Zoomで行われました。一つの画面に4~5人が集まり行われたディスカッションでは、児童同士の積極的な意見交換が見られました。また、外国にルーツを持つ友達が多くいる関係で、「動画で扱った問題が当たり前すぎて気にしたことがなかった」、「すでに何度も(外国につながる子を)助けてあげたことがある」といった声があがったことが、とても印象的でした。
参加した児童からは、「国やルーツ・宗教などが違う人も平等に接したいと思った」、「友達を見た目や生まれた国で決めつけないようにしようと思った」、「日本語がまだうまくない相手に出会ったら、ぐいぐいいかないで待つ気持ちを大切にする」、「今世界で起きている黒人差別などの問題をもっと知りたくなった」など、多くの感想が寄せられました。
また、子どもたちにとって初めてのZoomでしたが、「Zoomでのやりとりは楽しかった。もっといろんな人とやってみたい。」、「誰にでも話を振ってくれて、みんなが話せたのがよかった。司会がうまい!」といった感想がありました。
21日のワークショップは、首都圏の他、長野、愛知、大阪、長崎、宮崎と日本全国から、そして、シンガポール、中国、オーストリアといった海外からもあわせて、参加者計17名で行われました。オンライン上の音声トラブル等もありましたが、今までの経験により、臨機応変に対応することができました。16日との違いは、参加者同士が初対面であることだったため、待ち時間やZoomのブレイクアウト機能を用いて、アイスブレ-
クを入念に行いました。その結果、子どもたちの緊張が次第に解け、「外国にルーツを持つ転校生のナギラちゃん」をどう助けてあげればいいかについて、様々な意見が飛び交いました。
参加した児童からは、「学校では声が大きい人の意見が通ってしまうが、今日は自分の意見をしっかり言えた」、「いろんな意見が聞けて楽しかった」といった感想が寄せられ、改めて、小学生に考えてもらい、自分の言葉で意見を発表する機会をつくることの重要性を認識しました。
これまでに行った3回のワークショップの経験から、内容や形式、議論の仕方やオンライントラブルへの対処に関して、多くの収穫や反省・改善すべき点が得られました。今後も、より良いワークショップを作り上げるべく、ゼミ生一丸となって活動していきたいと思います。
(国際日本学部3年 高橋一生)
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ゼミ生の感想
<相沢小学校>
前回の開催とは違い、一つの小学校に対して行ったので、それに伴ってメリットとデメリットがはっきりしました。それでも小学生は想定外の考えを持っていたり、自分の意見を伝える力がすごくあるので、とても感心しました。今回の参加者の多文化共生に対する関心が少しでも高まってくれたら嬉しいです。(吉鶴太聖)
1つの小学校にターゲットを絞ったワークショップの開催であったことで、今後山脇ゼミが目指すWSの参考となった部分も多かったと感じます。外国にルーツを持つ児童が身近にいるということもあり、当事者意識を持って取り組んでくれたなという印象を受けました。多文化共生について考える前向きな姿勢を見ることができ、うれしかったです。また、今後の学びや日常生活に少しでも繋がって欲しいと思います。私たち自身もまだまだ改善点を見出し、更なる良いワークショップを目指したいと思います。(金井音色)
7月に行ったワークショップを、今回このように授業の一環として行うことができたのはとても嬉しかったです。外国にルーツのある児童が周りに多くにいるからこそ出てくるような意見を聞くこともでき、環境によって考え方も微妙に異なるということを前回のワークショップと比較して学びました。今後も相沢小学校の児童との交流を続けていきたいです。(堀内亜沙子)
生徒14人に対して端末が3台だったので、7月のワークショップとは違う雰囲気になりました。端末が一人一台でなかったので、少しやりずらさは感じましたが、クラスメイトとの参加だったので、子ども達もリラックスしながら発言している感じがしました。選択肢の問題をなくしたり、いろいろ改善しましたが、うまくいってよかったです。(嵯峨るな)
<公開プログラム>
今回のワークショップは20人弱と小規模ではありましたが、前回同様、活発にどの班も話し合っていたようで、嬉しかったです!2回目ではありましたが、課題点が色々と見えたので次回はさらにグレードアップして、ワークショップを企画したいなと思います!(太田菜月)
オンライン開催ということで、以前のノウハウや反省を活かしましたが、課題もいくつか見つかり、次回に繋げてさらに良いものを作りたいと強く感じました。参加してくれた子ども達から、様々な視点の意見を聞くことができ、私自身も学ぶことがたくさんあり、充実した時間になりました。(菊島百佳)
いい意味で慣れた状態で臨んだ今回のワークショップだったため、トラブルにも臨機応変に対応することができ、雰囲気の作り方も上手にできたと思います。小学生の発想をどのように引き出すか、議論をどう進めていくかなど、改善点が見えたので、次のワークショップの開催が楽しみです。(高橋一生)