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国際日本学部

<2023年度春学期> 琴ゼミ生のアート作品の学内展示「RELATIONSHIPS」、「0101」を明治大学中野キャンパスで開催 

2023年07月19日
明治大学 国際日本学部

国際日本学部 琴ゼミでは、各学期末に学内展示を開催しています。今学期(2023年度春学期)からは交換留学生の受け入れと対面授業が本格的に始まり、キャンパスに本来の活気と賑やかさが戻ってきています。琴ゼミにも多くの留学生と交換留学生が新規で入室し、英語でのディスカッションがより活発にできるようになったことがとても嬉しかったです。
学生たちの素晴らしい作品と活動をここで一挙にご紹介いたします。



<展覧会概要>

【会期】

日程:7/6 (Thu) - 21 (Fri)
時間:9 AM 〜 7 PM
【展示会場】

明治大学中野キャンパス1階

- アトリウム
- ジョーブース


3年生の学内展示準備風景



【演習3年「RELATIONSHIPS」展示コンセプト】(翻訳文続く)

コンセプト 文責:Penelope Nichols (ペネロペ・ニコルズ) 
翻訳:山崎 真羽
ポスター:Kakyeong Kim(キム カキョン)

全ての芸術作品の核心とは、関係性の探求である。人間の条件は対人関係のネットワークとして存在し、より広い意味では、物事、抽象的な観念、そして自己との関係である。芸術的創造による自己表現は、私たちがこの複雑な網の目のように常に進化し続けるつながりの中でカタルシスを得る主な方法のひとつである。これらの大きなアイデアを、より小さく、より分析しやすい断片に分解する方法はたくさんあるが、この展示を紹介する目的として、私達は芸術作品における関係性の探求に関する3つの重要なコンセプトに焦点を当てようと思う。
その第一は、あらゆる芸術作品の基礎となる、作品とアーティストの関係である。作者のアイデアが、作品の完成時の形を創り上げる。このようなアイデアと作者の関係性は、最終的に作品のそれぞれのピースに存在を与えるのである。この展示会では、異なる文化的背景、ライフスタイル、信念を持つ多くのアーティストが、同じ空間でそれぞれの多様なアイデアを共有する。これらの作品を見つめることは、小さなレンズを通して、アーティストたちがどのような人物で、どのように生き、何を大切にしているのかを垣間見るようなものだ。さらに、これらの作品を見ることであなた自身について深く知ることができる。
2つ目の重要な関係は、鑑賞者と作品との関係である。アーティストが作品の形を決めるのに対して、鑑賞者が作品から何を得るかは、それぞれがその作品をどう考えるかによってのみ決まる。鑑賞者であるあなたがこれらの作品を見て、その価値をどう解釈するかは見過ごされがちではあるが、意義深く非常に興味深い体験の一部である。是非、この展示会の会場を巡りながら、自分と作品との関係性を考えてみてほしい。どのような形で作品と接することができるだろうか?今日見ていただく作品における関係性最後の、まさに文字通りの描写は、その主題である。
ここで紹介するアーティストたちは、家族、自己、文化、地域社会など、あらゆる人間関係を探求した。また、喜ばしい関係、愛情に満ちた関係、負担のかかる関係、有害な関係を描いた。この展示会は、私たちが生きてきたポジティブな関係性を祝福すると同時に、私たちが苦しんできたポジティブでない関係性を批評するものでもある。最後に、ここに展示されている多種多様な関係性をぜひ皆さんにご覧いただきたい。これらの作品から見えるさまざまな関係性を検討し、作品に隠れている、一見しただけでは気づかないような関係性を見つけてみてほしい。そしておそらく最も重要なことは、ここで体験する芸術とあなたがどのような関係を持ちたいかを考えることである。

(英語原文)

The core of all artwork is an exploration of relationships. The human condition exists as a network of interpersonal connections and- more broadly-relationships with things, abstract ideas, and the self. Self-expression by way of artistic creation is one of the main ways we reach catharsis with this complex web of ever-evolving connections. There are many ways to break down these big ideas into smaller, more easily analyzable pieces, but for the purposes of introducing this exhibit, we are going to focus on three key concepts regarding the exploration of relationships in the artwork.
The first of these, the foundation of any piece of art, is the relationship between artwork and artist. The ideas of the author shape the form the work will take at its completion. The relationship the author has with these ideas is ultimately what brings every piece of artwork into existence. In this exhibition, many artists from different cultural backgrounds, lifestyles, and beliefs all share their varied ideas in the same space. Viewing these pieces is like looking through a small lens, getting a glimpse of who these artists are, how they live, and what they care about.
In addition, viewing these works will tell you a lot about yourself. The second key relationship is the one between audience member and artwork. While the artist decides the form of an artwork, what the audience gets out of the piece is determined only by how they consider it. The way you, the viewer, will see these pieces and interpret their value is revealing, and an incredibly interesting, albeit often overlooked, part of the experience. I encourage you to take some time to consider your own relationship with the pieces you see in this exhibition while you walk through. In what ways are you able to interact with the work?
The final, most literal, depiction of relationships in the artworks you will see today is that of their subject matter. The artists featured here have explored relationships of all kinds: relationships with family, self, culture, and community. They’ve depicted joyful relationships, loving, as well as taxing, and harmful. This exhibition is a celebration of the positive relationships we’ve lived as well as a critique of less positive ones we struggle with.
Finally, we invite you to come explore the wide variety of relationships on display here. Consider the different relationships you’re able to see in these pieces. Make an effort to try and find relationships hiding in these works that you might not have noticed at first glance. And, perhaps most importantly, think about the kind of relationship that you would like to have with the art that you experience here.




以下は、今回の演習3年生の展示「RELATIONSHIPS」のキュレーション に携わったキュレーターのお二人の感想です。

演習3年 山崎 真羽さん

琴ゼミ学内展示会「Relationships」のキュレーションをさせていただいた山﨑です。本展示会を見てくださった皆様、たくさんの関心を寄せてくださりありがとうございます。今年はさらにキャンパスに活気が戻ったように感じられ、より多くの方に私たちのアートを届けられたことをとても嬉しく思います。本展示会タイトル「Relationships」は、アーティストが創る作品に込められた、一見しただけでは気が付かないような関係性を、鑑賞者の皆様にも見つけてほしいという願いを込めて決めました。琴ゼミでは日々の活動でもプレゼンテーションを通して全員が真剣にアートに向き合っています。半数以上が海外からの留学生であるため、キュレーターとして英語でコミュニケーションを取ることの難しさを感じることもありましたが、メンバー全員と一つの展示会を創りあげていくことにやりがいを感じました。是非、私たちの初めての展示会「Relationships」を通して、一人一人の作品に込められた想いやメッセージを汲み取って見てください。そして、鑑賞してくださった皆様がよりアートを身近なものとして楽しんでいただけると幸いです。



演習3年  石川莉桜菜さん

こんにちは。国際日本学部3年の石川莉桜菜(いしかわりおな)と申します。
今回は春学期におけるクムゼミの学内展示にたくさんの関心を頂き、誠にありがとうございました。3年生にとっては初めての学内展示となりました。私は、キュレーターという学内展示のディレクター的役割を担う一員として参加しました。私たち国際日本学部が所属する中野キャンパスは、“超”理系の総合数理学部と場を共有しています。そんな中、アートという理系にも文系にも捉えられる新たな視点で学部の垣根を越えて、学内に来るすべての人々がincludeされる展示になったと私は思っています。
私は美術館の展示は難しいと感じます。ですが空間自体は、一人一人の展示作品が丁寧にライトアップされ、わからずとも空間自体に圧倒される感覚を覚えます。そのように私も、勇気を出して展示を決めた生徒の作品を意味のあるものとして設置し、その為のアイディアをキュレーターたちと話し合い、いいものに仕上げていく努力を重ねました。
そのアイディアの一つとして、作品を照らすライトを設置しました。本格的な空間に、思わず展示に引き込まれます。ぜひ、中野キャンパスにいらしたらふらっと立ち寄り、自らの中にあるアイデンティティのようなものを表現した作品とともに、その空間をお楽しみにください。

ラーニングラウンジの横、ショーブースでは演習4年生Chenyi Kong (コウ セイギ)さんの個展が開催されております。

国際日本学部4年生Chenyi Kong (コウ セイギ)さん

作品のメインであり、唯一のテーマは愛猫のマオマオです。この作品のコンセプトは、マオマオの瞬間瞬間をとらえることでした。猫の寿命は15年ほどで、人間よりずっと短いです。何か良い思い出になるものが欲しいと思い、筆を取ることにしました。当初の目的は純粋に記録を残すことで、それ以上の意図はありませんでした。ですが、作業が進むにつれ、もっと言いたいことがあるのではないかと思うようになりました。ペットを飼うことには重い責任が伴い、15年間ノンストップでペットの世話をすることがペットとの付き合いを楽しむためには必要になります。この単純な論理に気づがない人がいるようで、私の周りでも、Covidのロックダウン期間中に退屈だからという理由でペットを飼い、その後、日常の忙しい生活に戻ったのでペットを処分する人を見て、私はとてもショックを受けました。この作品のシリーズでは、ペットの一生を責任もって飼うことを学ぶというテーマがあります。

(英語原文)
The main and only topic of the works is my cat, Maomao. The notion of the collection was to capture the moment. It occurred to me that cats only live for about 15 years, a much shorter life expectancy than humans. I wanted to have something to remember him by, so I decided to pick up the brushes. So to speak, the initial purpose was to purely commemorate, with no further agenda. However, as the work proceeded, it dawned on me that I may have more things to say.Pets are extreme responsibilities, you are to take care of your pets for 15 years non-stop, that is what it takes to enjoy the company of a pet. It seems that there are people notrealizing this simple logic. Seeing people around me getting pets because they are bored during the Covid lockdown, and later getting rid of them as they go back to normal busy life devastates me a lot. So, I guess maybe there is one agenda in the collection — to learn the life-long responsibility of being a pet owner.