Go Forward
教員採用試験は多くの自治体で筆記試験とその他(面接・模擬授業・集団討議etc)に分かれています。筆記試験は自分が経験してきた受験勉強をイメージしてもらえば想像がつくと思います。どれだけ机に向かったかが鍵になるでしょう。
しかし、その他の試験はそういうわけにはいきません。1人ではどうしても対策ができないのです。私は周りの仲間や環境に恵まれていました。早い段階から一緒に練習や対策を重ねることができたため余裕を持って試験に臨むことができました。他にも教育実習先の先生や実習指導室の方々にも協力していただき、色々な助けを得て合格することができたと思っています。
面接や模擬は一朝一夕でどうにかなるものではありません。「1次試験が終わってから準備すればいいや」なんて思わず、早くから取りかかることを強くおすすめします。
3年生の後期からは1年半同じクラスで教育実習(4年後期は教職実践演習)という授業を受けます。私の志望した齋藤孝先生の授業は毎回エネルギッシュで、教育者を目指す者として多くの学びと刺激を受けました。2月からは毎日のように大学に通い、7月の試験直前には閉館時間ギリギリまで友達と勉強していました。そこでは、小さな疑問をその場で話し合い一緒に解決することで様々な視点から対策を練ることができました。1次試験通過後は、受験科目を問わず同じ自治体の受験者で集まって、集団討論や個人面接の練習を行いました。
私がこの受験勉強を通して、特にストレスを感じたり消極的な気持ちになったりせず、最後まで頑張れたのはこの戦友たちの存在がとても大きいと思っています。そして私たちが全力で学べる環境を作って下さり、サポートしてくださった先生方をはじめ、教育実習指導室の方々がいらしたからこその結果だと思います。本当にありがとうございました。
東京都教員採用試験では
一次試験: 教職教養、専門教養(数学)、小論文
二次試験: 集団討論(5人)、個人面接
という内容で行われます。
3年生の11月頃から学科内の教員志望者に声をかけ、数学科教育法の佐藤一先生に指導をお願いして、自主ゼミを開講しました。週に1度集まって、数学の課題の解答や授業案、小論文を持ち寄り共有しました。
また、各自治体向けの参考書は無いので、過去問から東京都の問題の傾向を学び、独自の対策ノートを作りました。専門教養は中学・高校レベルの数学を其々基礎からやり直しました。更に、私の自治体は小論文の対策が必要だったので、先生方に採点していただき何度も同じお題の小論文を書き直しました。
学校数が多い私立と違って、公立は年に一度しかチャレンジ出来ないので全受験者は毎年この1度の試験に賭けて勉強してきます。そのために、長期間勉強し続ける根性と、共に戦う仲間が必要不可欠だと思います。