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理工学研究科

【電気工学専攻】M2 藤田創君がIEEE PES Japan Chapter 学生論文発表賞を受賞しました

2012年02月09日
明治大学 理工学研究科

 理工学研究科電気工学専攻インテリジェントシステム研究室(指導教員:森 啓之教授)M2の藤田創君が、IEEE(米国電気電子学会)のPES(電力エネルギー部門)のJapan Chapter(日本支部)(委員長:東芝 上原京一氏)から学生論文発表賞を受賞しました。
 IEEE(米国電気電子学会)は、会員数約40万人を誇る世界でも最も大きい電気電子工学・コンピュータに関する学会です。世界における電気電子工学・コンピュータに関する論文などの著作物の約1/3がIEEEで発表あるいは出版されています。
 藤田君の受賞対象論文は、2011年7月に米国ミシガン州デトロイトの自動車メーカーGM(General Motors)のルネッサンスセンターで開催されたIEEE PES General Meeting2011のパネルセッション「スマートグリッドのためのデータマイニング」で口頭発表した“Application of Deterministic Annealing clustering to learning data selection for contract model of weather derivatives”です。
 この論文では、エネルギー会社間で利益平準化のために必要とされる天候デリバティブを設計する手法を提案しました。初期値に依存しにくい大域的データクラスタリングのDA(Deterministic Annealing)を用いて過去の最高気温データを分類した後、外れ値を除外した平常時のデータを用いて、エネルギー会社間の夏季の利益を平準化するように、進化的計算法のEPSO(Evolutionary Particle Swarm Optimization)を使用して天候デリバティブにおける最高気温とペイオフの関係を決定する最適化手法を開発しました。
 この賞は、毎年、電力および電力系統技術を研究する学生研究者の海外における論文発表を奨励し、その研究活動を助成する目的で設立されました。今回、全国の大学院生から応募されたIEEE PES関係の国際会議で発表された論文の中で、5編が表彰され、藤田君の論文はその論文の1編として表彰されました。表彰式は、2012年1月17日(火)、千代田区大手町の(財)電力中央研究所大手町第一会議室で開催されています。インテリジェントシステム研究室の大学院生としては4年連続の受賞となります。

【ご参考ホームページ】
電気電子生命学科 インテリジェントシステム研究室

明治大学大学院