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理工学研究科

【機械工学専攻】2015年度博士前期課程修了・大久保尚浩君(材料強度研究室)が日本機械学会機械材料・材料加工部門の若手優秀講演フェロー賞を受賞しました

2016年06月02日
明治大学 理工学部事務室

一番左が大久保尚浩君一番左が大久保尚浩君

理工学研究科機械工学専攻(機械工学系)2015年度博士前期課程修了の大久保尚浩君(材料強度研究室・納冨充雄教授)が,北海道大学(札幌)で開催された日本機械学会2015年度年次大会(2015年9月13日~16日)で機械材料・材料加工部門の若手優秀講演フェロー賞を受賞しました。

 表彰対象となった研究発表は「Fe-Mn-Si系形状記憶合金におけるシュミット因子によるvariant選択性」で,後方散乱電子解析(Electron Backscatter Diffraction,EBSD)を用いてFe-Mn-Si系合金の結晶方位解析を行い,結晶方位の違いから各variantの関係性及び優先方向への成長,variant選択性について検討しています。さらに力学特性試験としては曲げ試験を行い,形状回復率を評価し,結晶方位の角度をもとにシュミット因子によるvariant選択性の評価に関して検討しました。その結果,形状記憶効果の向上には,逆変態を進行させる熱処理だけでなく,single variantの成長を促進させる集合組織の存在が重要な要因の一つであることと,結晶方位との角度をもとにシュミット因子を算出することで,single variantの成長の促進に重要な優先方向の結晶が多く生成したことが定量的に確認できることが示されました。なお,大久保君は2016年3月に明治大学大学院理工学研究科を修了し,4月より株式会社小松製作所に就職しています。

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→ 日本機械学会機械材料・材料加工部門ニュースレター
→ 材料強度研究室

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