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理工学研究科

【理工学研究科応用化学専攻】博士前期課程2年の亀田優佳さんが日本セラミックス協会シンポジウムで特定セッション学生優秀発表賞を受賞しました

2020年09月15日
明治大学 理工学部事務室

 理工学研究科応用化学専攻博士前期課程2年の亀田優佳さん(生物化学研究室・本田みちよ准教授)が、日本セラミックス協会第33回秋季シンポジウム特定セッション「先進セラミックバイオマテリアルの新展開と次世代型材料機能設計指針の構築」において、特定セッション学生優秀発表賞に選出されました。

 発表演題は、「効率的な骨転移癌治療を目的としたゾレドロン酸担持新規骨代替材の創製と生物学的評価」で、骨粗鬆症の治療に利用されるゾレドロン酸を生体吸収性人工骨材料であるβ-リン酸三カルシウムに担持することで機能的な骨代替材を創製し、その生物学的有効性を評価した研究内容です。本材料は、骨を作る骨芽細胞に悪影響を及ぼすことなく、骨に転移する癌細胞および骨を吸収し、癌細胞の増殖を活性化させる破骨細胞の増殖を阻害することが可能です。材料から徐放されたゾレドロン酸が、骨における癌細胞の増殖を効果的に抑制することを明らかにしました。今後、骨転移癌をターゲットとした機能性人工骨として応用展開されることが期待されます。

 なお、本研究の一部は,明治大学科学技術研究所重点研究Aの助成を受けたものです。
明治大学大学院