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食料生産と環境保全

農学科

農学科は、自然と調和を保った高度文明社会を実現させるために「食料」と「環境」の分野で格段の貢献をすることを使命としています。本学科は、一般教育に裏付けられた知的基盤の上に確固とした倫理観・世界観を築いて俯瞰的・長期的視点から物事を洞察することができるよう、また、農学全般において問題点を発見し、それを解決する能力を効果的に身につけられるよう、系統的かつ幅広いカリキュラムと研究領域を設けています。本学科は、新農業資源の開発や水・土地資源を生かした食料の安定生産および農村と都市の環境保全や緑の保全・創生などに関する最新の科学技術を身につけて地域や国際社会で活躍できる人材を養成することを目的としています

農学科履修モデル

TOPICS

線虫多様性の世界——未知なる驚異の探求が始まります!

極限環境湖でのサンプリングの様子と線虫 寄生線虫感染症により枯れ果てた山林

線虫は地球上で最も多様な動物の一つです。彼らは体長わずか1mm程度の微小動物でありながら、さまざまな環境に適応し、陸地から深海まで広範な生態系で生息しています。私たちの研究は、遺伝子や形態学的特徴、生態レベルで線虫の多様性を解明し、彼らが生態系において果たす役割や相互作用、そして生物進化のプロセスを理解することを目指しています。例えば、最近の研究では、米国の極限環境湖から人間の500倍ものヒ素耐性を持つ線虫を発見しました。彼らがどのように毒物が充満する環境に適応しているのか、そのメカニズムについても探求しています。近年ガン検査に線虫が利用され始めたように、線虫にはまだまだ知られていない可能性が広がっています。また、線虫の中には農作物や樹木に寄生し、大きな被害をもたらす種も存在します。これは食料生産と環境にとって重大な脅威となっています。私たちは寄生線虫に立ち向かうための手段の開発にも取り組んでいます。線虫の多様性研究は未知なるフロンティアへの挑戦です。私たちと一緒に、生命の多様性と進化の謎を解き明かす旅に出ませんか?(新屋良治准教授)

教員からのメッセージ

農学と環境学を一体として学び・研究する

果樹園芸学研究室
岩崎 直人 教授

農学科では、穀物・野菜・花卉・果樹類の栽培、家畜類の飼養、病害虫の制御、水・土地資源の有効利用および農村・都市の環境保全や緑の創生などに関わる基礎科学と最新技術を一体として学び、身につけた幅広い視点から個々を研究することができます。限りある天然資源を大量に消費する生産形態や人工物の充満した都市環境の問題点を解決して持続可能な社会を実現するために、みなさんが農学の分野で大いに活躍することを期待しています。

DATAでわかる農学科