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食料生産と環境保全



 農学科は、自然と調和を保った高度文明社会を実現させるために、「食料」と「環境」の分野で格段の貢献をすることを使命としています。本学科では、一般教育に裏付けされた知的基盤の上に確固とした倫理観・世界観を築いて俯瞰的・長期的視点から物事を洞察することができるよう、また、農学全般において問題点を発見し、それを解決する能力を効果的に身につけられるよう、系統的かつ幅広いカリキュラムと研究領域を設けています。本学科は、持続可能な社会を実現するために、新農業資源の開発や水・土地資源を生かした食料の安定生産および農村と都市の環境保全や緑の保全・創生などに関する最新の科学・技術を身につけて地域や国際社会で活躍できる人材を養成することを目的としています

カリキュラムの概要



 農学科では、人口増などの社会情勢や地球温暖化などの環境変化に対応した持続的な食料生産や環境保全を行うための知識や技術を総合的に身につけることを目標とし、「食料生産」と「環境」を大きなキーワードとして教育を行っており、「食糧生産・環境コース」および「総合農学コース」の 2 つのコースを設定し、学生の学習目標にしたがって 3 年次よりどちらかのコースに所属して学習することになります(2023年度以前に入学した学生が対象)。
 学習にある程度の方向性をもたせるために、農学科には食料生産関係および環境関係に向けた2つの履修モデルが設けられています。履修モデルとは単位修得の目安となるものです。並行する他の履修モデルの科目を選択し、幅広い知識を身につけることも可能です。

(1)食料生産履修モデル
 食料生産を中心課題として、農作物、園芸作物、生産動物などの生理・生態、育成・保護・管理、育種、繁殖、生産システムなどの知識を学び、これらの作物や動物の栽培・保護・飼育技術の基礎を修得します。また、食料生産の基盤としての土地および水資源の利活用に関する知識と技術も修得し、将来の食料問題と地球環境変化への対応に取組みます。
(2)環境履修モデル
 森林・農業・都市地域をエコロジカルに、アメニティ(快適性)空間として捉え、生物多様性の保全と人間活動との調和を目指す環境、空間整備および緑化の方法を学びます。また、身近な生活空間としての街路、都市空間、郊外園地、里山などの観察・解析方法、設計などを修得します。地域環境保全のための知識と技術も修得します。

インフォメーション

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教員情報
卒業生の活躍
大学院

TOPICS

生産現場で実現できる環境制御による新栽培法の開発

植物工場の閉鎖型システムを使った水耕栽培 生田キャンパス北圃場「採りっきり栽培」

資源循環型社会の構築には、植物残渣など未利用部位の有効な利用法の開発が求められます。なかでもアスパラガスは未利用部位の産出量が多く、その処理は世界的にも急務の課題です。「野菜園芸学研究室」では、代表的な機能性成分であるルチンとプロトディオシンを解析し、前者は褐色根や擬葉に、後者は鱗芽などの地下部に多く、露地と植物工場の栽培研究の比較から環境制御により両成分の含有量を増減でき、ルチンに生育阻害物質の可能性があることを明らかにしました。そこで、明治大学が開発した世界初の画期的な栽培法である1年養成株全収穫栽培法「採りっきり栽培」を用い、露地と水耕で環境制御しながら栽培し、成長と両成分の含有量との関係を明します。世界規模の問題であるアスパラガスの連作障害の回避と、現在廃棄物である未利用部位の新たな利用価値の創出の実現のため、生産現場で実現できる環境制御による新栽培法の開発を目指します。(元木 悟教授/野菜園芸学研究室)

教員からのメッセージ

食料生産と環境保全の持続的な両立への挑戦へ

地球温暖化や社会構造の変化により、私たちを取り巻く環境は大きく変化し、人類を支える食料と自然環境が危ぶまれています。このように変化しつつある状況の中、食料生産と環境保全の持続的な両立を担う人の育成は喫緊の課題です。農学科では、将来食料生産と環境を支える人材の育成のため、作物や家畜生産、農業生産環境や生活環境の保全など幅広い分野を対象とした基礎的な学びからスタートし、その中から興味のある専門分野を選択し研究活動を通じて、学びを深めることができます。私たち教員は、講義、実験、フィールドワークを通じて、将来、皆さん自身の力で課題を解決できるよう皆さんの挑戦をサポートします。(矢崎 友嗣准教授/環境気象学研究室)

DATAでわかる農学科