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教育・カリキュラム

農学部の教育理念

「人間の永続性を追求する」という基本理念に基づいて、人類にとって重要な食料資源である動植物・微生物を対象とした生命科学、環境科学、食料科学および社会科学など広い範囲にわたる学理を明らかにすることを教育理念としています。そして、研究成果を実際に現場で展開することによって、食料資源の安定的供給と有効利用の実を挙げること、人間をはじめとするすべての生物の生存に適した自然環境の整備に寄与することを重視しています。 

農学部の教育目標

農学部は、専門的な知識・技術の習得のみならず、全地球的・全生物的視野にたって巨視的に事象を把握し対処することもできる人材を養成することを目的としています。農学部には理系学科と社会科学系学科が共存し、その教育は理系教員と、社会科学系、人文科学系の教員の協力によって行われています。先人が築いた農学のもとに、近年発展が著しい生命科学・環境科学・情報科学、さらに国際問題に関わる科目も充実しています。したがって、専門分野のみならず、様々な分野を学部内で学ぶことができ、他の学部にはない恵まれた環境にあります。われわれは価値観が多様化し、国際化の進んだ社会に生きていますから、全人的教養を身につけることも必要であり、そのことは柔軟で大局的な視野を持った社会人となるために役立つことと思います。 

カリキュラムの特徴

カリキュラムは大きく幅広い領域の総合科目と農学に関する専門科目に区分しています。総合科目には4分野からなる教養科目群、共通専門科目群、外国語科目群、保健・体育科目群および総合科目ゼミナールが含まれ、専門科目には各学科の専門科目である基礎科目群、専攻科目群、卒論関係科目群が含まれます。そのため、各学科ともに1年次には専門分野を理解するための基礎科目、実験・実習を設置し、その後、段階的に専門性を高めるように科目を配置しています。また、1~2年次に農学先般を幅広く学ぶことが出来るように各学科の基礎科目と総合科目を並列したカリキュラムを設定し、農学の多様な教育理念を盛り込んでいます。3年次と4年次では、より進んだ専攻科目を学ぶとともに、卒論関係科目を履修(研究室に所属)して2年間かけて卒業論文をまとめます。

農学部の4年間

1年次

自分の興味や将来の希望を見据え、4年間の学習目標全体を考えます。総合科目(教養科目群、共通専門科目群、外国語科目群、保健体育科目群)を中心に1年次に指定された専門基礎科目を学びます。次第に学科ごとの違いや、自分が専門として何を学ぶべきかが明らかになってくるでしょう。

2年次

総合科目と専門の基礎科目に加え、専攻科目が加わってきます。学科の枠を超え、幅広い知識を得ることで、農学という分野が、自然・社会・人間のあらゆる基礎とその上に繰り広げられた成果によって支えられていることに気付くはずです。 

3年次

専門科目を重点的に学ぶ学年です。各自の所属する学科と、専門とする研究分野(ゼミ・研究室のテーマ)に関係の深い科目を中心に授業計画を立てます。文献調査や卒業研究など、ゼミ・研究室に関わる科目や活動も加わるため、とても重要かつ充実した1年になります。

4年次

卒論のための研究が中心になります。視野を広げるため、前年度までに取れなかった科目を補うこともできます。進学希望者は大学院科目の一部を学ぶこともできます。最後の仕上げの年です。就職・進学の準備をしながら、悔いのない学生生活を送りましょう。