農学部

　農学部農学科の佐々木羊介専任准教授が、2023年度日本養豚学会賞 第53回丹羽賞（学術賞）を受賞しました。同賞は養豚に関する学術の研究において、顕著な業績をあげ、その主要部分が日本養豚学会誌に原著として掲載された会員に授与されるものです。

業績名：養豚の生産性向上および感染症制御を目的とした疫学研究

　佐々木羊介専任准教授は、先駆的・独創的な疫学手法を駆使して、養豚の生産性向上および感染症制御を目的とした新たな研究開発を実施してきました。その手法は、生産性向上のための飼養管理改善や疾病リスク軽減という観点からのアプローチだけでなく、農家の利益という経済性観点、養豚生産者の意識改善という社会学的観点といった多方面からアプローチしており、養豚生産での現実的かつ実効性の高い研究開発法の確立を目指しています。今回の受賞に関連する研究業績は、いずれも養豚生産において明らかにされていなかった課題に着目した研究であり、その研究成果は日本養豚学会誌に掲載され、その知見は養豚生産に携わる関係者から高い評価を得ています。佐々木羊介専任准教授は臨床獣医師・生産現場・農家との共同研究を推進できる数少ない研究者であり、今後も養豚生産への貢献が大いに期待されます。

　授賞式は第118回日本養豚学会大会期間中の2023年3月23日（木）に行われ、同日に受賞講演も行われました。