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【農学科】英最大のアスパラガス生産者・Chinn夫妻が野菜園芸学研究室(元木悟教授)を訪問し、「採りっきり栽培」について情報交換を行いました
2025年05月27日
明治大学 農学部事務室
写真1
写真2
写真3
写真4
写真5
農学科の野菜園芸学研究室(元木悟教授)は、2025年5月20日、イギリス(注:正式名称は、英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)、外務省)最大のアスパラガス生産者であるコブリー・ファームズ(Cobrey Farms)のChinn夫妻が明治大学生田キャンパスを訪問された際、明治大学が開発したアスパラガスの新栽培法「採りっきり栽培」(注:正式名称は、1年養成株全収穫栽培法、アスパラガスにおける世界初の1年収穫による輪作栽培法)の紹介と「採りっきり栽培」のイギリスへの導入に関する情報交換を行いました(写真1)。
コブリー・ファームズは、イギリスのヘレフォードシャーにおいて1925年に設立された歴史ある農場であり、Chinn夫妻が経営しています。農場の総面積は2,000 ha以上であり、そのうちのアスパラガスは1,000 ha以上の面積で栽培されています。ちなみに、アスパラガスの日本全体における栽培面積は4,140 haです(2023年、農林水産省)。Chinn夫妻の今回の訪問の目的は、日本のアスパラガスの栽培方法をイギリスの自身の農場に導入することであり、九州および東海地方のアスパラガスのハウス半促成長期どり栽培(注:収穫を毎年春から秋まで10年程度続ける栽培)の複数の生産者と、アスパラガスの「採りっきり栽培」を開発した明治大学農学部農学科の野菜園芸学研究室を訪れました。
コブリー・ファームズ(HP):https://www.cobrey.co.uk/uk/
2025年5月19日には、野菜園芸学研究室の学生(大学院博士前期課程1年の二見萌菜さんおよび学部4年の柳澤樹さんの2名)がChinn夫妻および共同研究先であるサナテックシード(株)の担当者とともに、静岡県内のアスパラガス生産者2軒を訪問し、日本のアスパラガスの栽培方法について情報交換を行いました。1軒目に訪問したベルファーム(株)では、アスパラガスの新栽培法「枠板式高畝栽培」(注:香川県が開発したアスパラガスの省力安定生産技術)を導入しており、日本の先進的なアスパラガスの栽培方法を視察しました(写真2)。2軒目の(株)パシオス上村農園では、大規模なハウスを用いた日本最大級のアスパラガスの半促成長期どり栽培を視察したあと(写真3)、アスパラガスの選果場も視察しました。
翌5月20日には、明治大学生田キャンパスにおいて、元木悟教授がChinn夫妻にアスパラガスの「採りっきり栽培」について紹介し、野菜園芸学研究室の学生2名とともに、生田キャンパス内の栽培圃場を案内しました(写真4および5)。Chinn夫妻からはイギリスにおけるアスパラガスの栽培の現状について紹介していただきました。情報交換会では、イギリスの気候を考慮した「採りっきり栽培」の導入の可能性について議論しました。その結果、Chinn夫妻は、イギリスへのアスパラガスの「採りっきり栽培」の導入に向けた試験栽培を始めるとともに、明治大学では、イギリスの気候を考慮した「採りっきり栽培」の新たな栽培試験を行うことに決まりました。野菜園芸学研究室では、Chinn夫妻が経営するコブリー・ファームズを来年の夏に訪問する計画であり、アスパラガスの「採りっきり栽培」を通じて、イギリスと日本とのさらなる交流が深まる可能性があります。
写真1:野菜園芸学研究室(元木悟教授)とChinn夫妻が、明治大学生田キャンパスにおいて情報交換を行いました
写真2:野菜園芸学研究室の学生2名(大学院博士前期課程1年の二見萌菜さんおよび学部4年の柳澤樹さん)が、静岡県菊川市のベルファーム(株)を訪問し、Chinn夫妻と情報交換を行いました
写真3:野菜園芸学研究室の学生2名(大学院博士前期課程1年の二見萌菜さんおよび学部4年の柳澤樹さん)が、静岡県磐田市の(株)パシオス上村農園を訪問し、Chinn夫妻と情報交換を行いました
写真4:Chinn夫妻が、明治大学生田キャンパスの野菜園芸学研究室の栽培圃場を見学しました
写真5:野菜園芸学研究室(元木悟教授)とChinn夫妻が、明治大学生田キャンパスの栽培圃場において、アスパラガスの「採りっきり栽培」のイギリスへの導入に向けた情報交換を行いました
コブリー・ファームズは、イギリスのヘレフォードシャーにおいて1925年に設立された歴史ある農場であり、Chinn夫妻が経営しています。農場の総面積は2,000 ha以上であり、そのうちのアスパラガスは1,000 ha以上の面積で栽培されています。ちなみに、アスパラガスの日本全体における栽培面積は4,140 haです(2023年、農林水産省)。Chinn夫妻の今回の訪問の目的は、日本のアスパラガスの栽培方法をイギリスの自身の農場に導入することであり、九州および東海地方のアスパラガスのハウス半促成長期どり栽培(注:収穫を毎年春から秋まで10年程度続ける栽培)の複数の生産者と、アスパラガスの「採りっきり栽培」を開発した明治大学農学部農学科の野菜園芸学研究室を訪れました。
コブリー・ファームズ(HP):https://www.cobrey.co.uk/uk/
2025年5月19日には、野菜園芸学研究室の学生(大学院博士前期課程1年の二見萌菜さんおよび学部4年の柳澤樹さんの2名)がChinn夫妻および共同研究先であるサナテックシード(株)の担当者とともに、静岡県内のアスパラガス生産者2軒を訪問し、日本のアスパラガスの栽培方法について情報交換を行いました。1軒目に訪問したベルファーム(株)では、アスパラガスの新栽培法「枠板式高畝栽培」(注:香川県が開発したアスパラガスの省力安定生産技術)を導入しており、日本の先進的なアスパラガスの栽培方法を視察しました(写真2)。2軒目の(株)パシオス上村農園では、大規模なハウスを用いた日本最大級のアスパラガスの半促成長期どり栽培を視察したあと(写真3)、アスパラガスの選果場も視察しました。
翌5月20日には、明治大学生田キャンパスにおいて、元木悟教授がChinn夫妻にアスパラガスの「採りっきり栽培」について紹介し、野菜園芸学研究室の学生2名とともに、生田キャンパス内の栽培圃場を案内しました(写真4および5)。Chinn夫妻からはイギリスにおけるアスパラガスの栽培の現状について紹介していただきました。情報交換会では、イギリスの気候を考慮した「採りっきり栽培」の導入の可能性について議論しました。その結果、Chinn夫妻は、イギリスへのアスパラガスの「採りっきり栽培」の導入に向けた試験栽培を始めるとともに、明治大学では、イギリスの気候を考慮した「採りっきり栽培」の新たな栽培試験を行うことに決まりました。野菜園芸学研究室では、Chinn夫妻が経営するコブリー・ファームズを来年の夏に訪問する計画であり、アスパラガスの「採りっきり栽培」を通じて、イギリスと日本とのさらなる交流が深まる可能性があります。
写真1:野菜園芸学研究室(元木悟教授)とChinn夫妻が、明治大学生田キャンパスにおいて情報交換を行いました
写真2:野菜園芸学研究室の学生2名(大学院博士前期課程1年の二見萌菜さんおよび学部4年の柳澤樹さん)が、静岡県菊川市のベルファーム(株)を訪問し、Chinn夫妻と情報交換を行いました
写真3:野菜園芸学研究室の学生2名(大学院博士前期課程1年の二見萌菜さんおよび学部4年の柳澤樹さん)が、静岡県磐田市の(株)パシオス上村農園を訪問し、Chinn夫妻と情報交換を行いました
写真4:Chinn夫妻が、明治大学生田キャンパスの野菜園芸学研究室の栽培圃場を見学しました
写真5:野菜園芸学研究室(元木悟教授)とChinn夫妻が、明治大学生田キャンパスの栽培圃場において、アスパラガスの「採りっきり栽培」のイギリスへの導入に向けた情報交換を行いました