2026年3月13日(金)~15日(日)に明治大学駿河台キャンパスにて開催された第67回日本植物生理学会年会、植物制御化学研究室(
瀬戸義哉准教授)に所属する鈴木泰輝さん(農学研究科農芸化学専攻・博士後期課程3年)がPCPポスター賞を受賞しました。発表演題、発表者、ならびに研究内容は以下のとおりです。
鈴木泰輝、西山康太郎、来馬道生、石川智也、Burger Marco、宮本皓司、蒋 文迪、賀来華江、都築玄武、北岡直樹、松浦英幸、瀬戸義哉
「ジャスモン酸類による根寄生植物の種子発芽誘導」
研究内容
ストリゴラクトンは植物の枝分かれを制御するホルモン分子として機能すると同時に、根圏に分泌されて菌根菌との共生を誘導するシグナル分子としても機能します。一方、アフリカなどの地域で甚大な農業被害をもたらしている根寄生植物は、ストリゴラクトンを認識して発芽する、という特徴的な発芽システムを有しています。今回、他の植物ホルモンであるジャスモン酸類も、根寄生植物の発芽を誘導する活性分子として同定しました。また、ジャスモン酸類とストリゴラクトンを混合することで、強力な相乗効果を発揮することも見出しました。また、これらジャスモン酸類は、ストリゴラクトンの受容体に直接結合することで寄生植物の発芽を誘導することを強く示唆する結果も得られています。すなわち、一つの植物ホルモンが別の植物ホルモン受容体に認識されることで、作用を発揮するという、これまでに例のない新たな現象が見出されました。今後、更なる研究の発展が期待されます。
植物生理学会HP:
https://jspp.org/
植物制御化学研究室HP:
https://setoyoshiya.wixsite.com/mysite