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哲学専攻の代表的な授業を紹介します。

哲学プラクティスⅠ

人生の意味とは、自由とは、平等とは?哲学的な問いが立ち上がる現場は、家庭に、学校に、路上に、この社会にリアルに存在しています。この授業では、グループで自ら問いを立て、対話を重ねて、哲学的な思考を実践します。また、哲学対話の歴史や意義を理解し、対話の場をつくり出すことにも取り組みます。それによって、根本的な問いに共同で立ち向かうための実践的スキルを養います。

哲学交流論

「Philosophy」ということばはギリシア生まれであっても、哲学的思索は世界中で行われ、各地の思索は、互いに影響を与えあってきました。例えば、ギリシア哲学がイスラーム世界を経由してヨーロッパ哲学を形成し、中国に布教に来た宣教師がもたらした神の概念は中国の天の概念の再検討を促し、宣教師がヨーロッパに送った中国の情報によって啓蒙主義が発展します。この授業では、さまざまな交流によって新しく豊かな思考が育っていく様子を具体的に紹介します。

東洋思想研究

「天」や「理」、「仁」や「孝」など、中国に端を発する諸概念が東アジアで共有され、それらについて時代や地域でさまざまに議論されてきました。こうした概念をめぐる議論を検討することで、思想の歴史的な変遷や地域的な展開を紹介し、東アジアの豊かな思想的鉱脈を探究します。中国の思想や日本の思想について学びたいという人はもとより、西洋の思想との比較対象をしたいという人にも有益な内容を提供します。

芸術と哲学

芸術と哲学は単に共存しているのでも背馳し合っているのでもありません。両者はその極限で複雑に交錯し相互干渉を続けています。古来、優れた哲学者や芸術家は共にこの界面をめぐって思考を重ねてきました。像とは何か。音とは何か。形とは何なのか、成形とはどのような動きなのか。美とは、崇高とは、醜とは、愚劣とはいかなる事態なのか。こうした問いを共に考察します。



哲学演習(3年)

3年次には、専攻の各教員が、それぞれ演習を担当します。学生は卒業論文を視野に入れながら、どの演習を選択するかを選びます。ヨーロッパや、日本、中国など、さまざまな地域と時代の哲学を学ぶことが出来ます。演習では、哲学テキストの読解のほか、学生が調べ考えてきたことの報告発表、それについての討論などを行います。学生の能動的な参加が授業を活性化します。