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政治学科の教育理念

 政治学科は,社会の基本的枠組を決定する政治プロセス及びそれを支える社会の様々な状況を把握・分析する能力を育成し,幅広い視野と専門性を兼ね備えた学生を養成することを目的とする。とりわけ,グローバル化が進展する現代社会に対応するため,国際感覚を持ち,政治・社会に関する専門的な議論ができる学生を養成する。人材養成の観点からは,外国語能力に優れ,政治及び社会に関する分析能力を備えた人材を輩出する。

「政治の意義」を再確認する

■政治現象を分析する能力の開発

 政治学科における主要な研究テーマは「政治」ですが、それはいきなり政治の実践を説くことを意味しておりません。明治大学の政治学科では、事実に基づき、理論に裏付けられた、政治現象の分析を通して、政治の成り立ちやその過程を解き明かしていく、そうした能力の開発と向上を目指しています。皆さんが、社会の仕組みと変化を把握し、自分はどう行動するかの判断力を身につけるように、政治学科のスタッフは全力でサポートします。

■政治への多面的なアプローチの試み

 社会の諸現象から政治だけを切り離して考えることは意味がありません。政治を理解するには、歴史・制度・文化といった多様なアプローチを試みる必要があります。明治大学の政治学科には政治学を中心に、多彩な隣接分野が用意されています。これらの分野を併せて学ぶことにより、社会や人間行動に対する多面的な理解が可能となります。社会の現象は常に変化しますが、そこに通底する本質に迫ってこそ、役に立つ見方と言えます。

<学科長からのメッセージ>

政治学科長 重田 園江 教授
 政治学と聞くと法律との結びつきをイメージする人もいると思いますが、実際には身近な出来事からグローバルな問題まで、多様な事象とつながりがある学問です。学生には、そのつながりに気づく力を養ってほしいと感じています。
 本学科では幅広い学びを展開しています。地域経済、国際経済、政治学とかかわりの深い社会学、そして今の政治の起源となる政治史、政治過程を支える思想なども学びます。学科を問わずに所属できるゼミが多く、経済学や特定の地域の研究に造詣の深い学生と交流できる点も特長です。また、英語での専門科目設置にも力を入れ、専門的な英語表現や思考の方法を磨く機会を多く設けています。
 専門的でありながら多様な領域をカバーする本学科の教員・科目、ゼミ活動、多彩な背景を持った仲間との交流を存分に活用してください。きっと、以前とは違う観点で物事を見ることができるようになり、興味・関心の幅も広がるはずです。それにより、自分の日常と社会を動かす大きな出来事との間に関連があると気づけるようになり、政治をより身近なものとして、とらえられるようにもなるでしょう。