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政治学科の教育理念

 政治学科は,社会の基本的枠組を決定する政治プロセス及びそれを支える社会の様々な状況を把握・分析する能力を育成し,幅広い視野と専門性を兼ね備えた学生を養成することを目的とする。とりわけ,グローバル化が進展する現代社会に対応するため,国際感覚を持ち,政治・社会に関する専門的な議論ができる学生を養成する。人材養成の観点からは,外国語能力に優れ,政治及び社会に関する分析能力を備えた人材を輩出する。

「政治の意義」を再確認する

■政治現象を分析する能力の開発

 政治学科における主要な研究テーマは「政治」ですが、それはいきなり政治の実践を説くことを意味しておりません。明治大学の政治学科では、事実に基づき、理論に裏付けられた、政治現象の分析を通して、政治の成り立ちやその過程を解き明かしていく、そうした能力の開発と向上を目指しています。皆さんが、社会の仕組みと変化を把握し、自分はどう行動するかの判断力を身につけるように、政治学科のスタッフは全力でサポートします。

■政治への多面的なアプローチの試み

 社会の諸現象から政治だけを切り離して考えることは意味がありません。政治を理解するには、歴史・制度・文化といった多様なアプローチを試みる必要があります。明治大学の政治学科には政治学を中心に、多彩な隣接分野が用意されています。これらの分野を併せて学ぶことにより、社会や人間行動に対する多面的な理解が可能となります。社会の現象は常に変化しますが、そこに通底する本質に迫ってこそ、役に立つ見方と言えます。

<学科長からのメッセージ>

政治学科長 西川 伸一 教授
 古代ギリシアの哲学者アリストテレスが「人間は政治的動物である」と語ったように、政治学は人間ならではの現象を探る学問です。本学の政治学科では、政治学と社会学の多彩な科目を通じて、基礎から応用まで、幅広く学ぶ機会を提供しています。
 政治学科の特色は、単なる知識の習得にとどまらず、自分自身の「座標軸」を育む点にあります。情報過多で、ときに人々を扇動しようとするフェイクニュースにあふれる現代社会では、自ら判断基準を持つ力が求められています。本学科では、批判的思考を鍛え、冷静かつ客観的に世界を見つめる目を養います。「まず疑ってかかれ」という社会科学の巨人マルクスの言葉の通り、表面的な情報に流されない力を育むことが目標です。
 政治学とは「影響力」を解明する学問です。国際社会から日常生活に至るまで、あらゆる場面で観察されるこの力を、理論と実践を通じて様々な角度から探究していきましょう。政治と社会に対する理解を深め、自分の中に確固たる判断基準を持つ人材として、未来を切り拓く力を育んでください。