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政治学科 科目紹介

 計量政治学 / 応用科目(3・4年)  井田正道 教授
  ‘計量’という言葉と‘政治’という言葉は一見すると、遠く感じられるかもしれません。
  しかし、統計を使って政治現象を把握しようとする試みはかなり以前からなされており、20世紀における政治学の進歩に大きく貢献してきました。
  この授業では統計を使った政治学の展開について触れるとともに、現代政治の分析を行います。
  分析は主として主権者たる国民の政治意識や投票行動について行います。
 政治学原論 / 基本科目(2年次)  高橋一行 教授
  国家に関する意識がどのように生成し、国家という機構がどう確立して行ったのか。
  さらにそこから、民主主義、リベラリズムがどう展開されたのか。それらを、近世、近代からの政治史と政治学説史を見ることで検証しつつ、
  とりわけ戦争の世紀でもある20世紀において、さらにどう進展したのか、見て行きたい。
  正義論や平和論も、そこで取り挙げられる。その上で、グローバル化と情報化の進む社会における国家の変容を論じたい。
 マスメディア論・メディアと世論 / 基本科目(3・4年次)  竹下俊郎 教授

  現代人の現実認識はかなりの部分まで、情報メディア、とくにマスメディアが提供する情報に基づき形成されているといって過言ではありません。
  この2つの科目では、マスメディアの構造と社会的機能について概観します。
  「マスメディア論」では社会制度としてのマスメディアの市場構造、法規範的環境、そしてニュース制作過程といったテーマを取り上げます。
  また、「メディアと世論」では、メディアが個人の意識や行動に対してどのような影響を及ぼしているかについて考察します。
 

 ロシア政治論 / 応用科目(3・4年次)  外池力 教授
  虐げられている人々を救うために何ができるのか。
  この問いに答えるために、20世紀の多くの知識人や社会運動家が、この地にあった政治体制にかかわってきました。
  このように理解すれば、歴史や政治を暗記科目から脱皮させ、思わぬつながりを持ったテーマの宝庫とすることができます。
  多様な民族、宗教、文化をもつこの地域の政治を学ぶことは、独裁、社会主義、ナショナリズムなどについて、新たな視点で考えていくことでもあります。

経済学科 科目紹介

 ミクロ経済学 / 基本科目(1年次)  武田巧 教授
  希少なる資源をいかにして配分するのか。
  この難題を主として市場に委ねるのが市場経済であり、その機能こそ現代の資本主義経済の骨格を成している。
  ミクロ経済学は市場機能を理論的に分析し、資源配分の問題を扱う。
  経済学を体系的に理解し、現実の経済動向を本質的に解明するうえで、ミクロ経済学はすべての
  出発点となるばかりか、複雑化する社会に合わせて、情報、不確実性、リスクなどの分野で新たな発展を遂げている。

地域行政学科 科目紹介

 社会保障論 / 応用科目(3・4年次)  加藤久和 教授
  社会保障は高齢、失業、疾病、障害、労働災害などの社会的リスクを軽減するための仕組みであり、
  医療保険や年金保険などの社会保険、最低限度の生活を保障する公的扶助(生活保護)、次世代育児支援などがその中心的な制度である。
  本講義ではこれらの制度の概要を解説するとともに、社会保障財政の状況や人口減少社会における制度改革の方向性について論じる。
  さらに、年金・公的医療等に関する経済学的基礎づけや所得再分配のあり方などについても分析を行う。
 中小企業論 / 応用科目(3・4年次)  森下正 教授
   “中小企業”と聞くと、ほとんどの人が大手企業より力が弱く、また目立たない存在という印象を持っています。
  しかし、日本企業の99%以上は中小企業であり、日本経済は中小企業によって支えられています。
  つまり、中小企業の発展は日本経済の発展に直結しているのです。また有名な大企業も、多くの中小企業の支えなしでは存続できません。
  そこで、経済発展、経済環境変化、産業構造転換と中小企業経営との関係を理論と実証の側面から考察します。