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ゲストスピーカーによる特別授業(10月3日実施)

実施日: 2017年10月3日(火)13:30~15:10
実施場所: 駿河台キャンパス 308F教室
科目名: 特別テーマ海外研修科目
テーマ: 韓国の抗日運動を日本人としてどう考えるか。-日韓を超える「人類の地球」を目指して。金沢市と韓国禮山郡の交流
ゲストスピーカー: 半沢 英一 氏 (元北海道大学・金沢大学教員、理学博士(数学)、いしかわ教育総合研究所・教育政策部会長)

実施内容:
 今回講演をなさった半沢英一先生は、日本人として初めて「半沢変換」という世界的な数学理論を1981年に構築した卓越した数学者であり、その理論は今日に至るまで数学研究論文で引用されています。そのために若くして北海道大学に勤められ、その後長年勤められて一昨年前に定年退職した金沢大学所在地の石川県金沢市と、韓国忠清南道禮山郡という地方との間の交流に長い間かかわっておられます。
 先生は、今回の講演依頼に対し、先生の姉が明治大学出身ということもあり、ぜひ明治大学の学生には日本と韓国の関係について話したいと、快く引き受けてくださいました。この場をお借りし、先生には感謝の気持ちを申し上げます。
 日本統治下の朝鮮で抗日運動をしていた尹奉吉という朝鮮人青年をめぐる、現在日韓両地域の市民たちの交流活動を通じて、こんにち世界中で起きている「テロとは何か」を考え、「人権思想と不可分の抵抗権」について話されました。また、「禮山郡の人々との対話」を通じて、日韓を超える「人類の地球」を目指すということで講演を締めくくりました。
 講演はパワーポイントを用いて行われたので、当時の朝鮮や関連人物などの写真が多く用いられました。今回の講演会に参加した1年生から4年生までの約100名の学生たちは、これまでにあまり目にしたことのない、そうした写真に身入るかのように見ていたので、教室の中はとても静かでした。現代韓国社会のみならず、こうした日韓関係史から学ぶことが、真の韓国理解の第一歩であると考えます。そして、私たちがこれから様々な分野で韓国とかかわっていくためには、日韓関係について勉強しておくことが何よりも大事であると考えます。







李 英美(科目担当教員)