Go Forward
2011年09月13日
明治大学
受賞名:第20回硬組織再生生物学会学術大会・優秀一般演題(口演)
学会名:第20回硬組織再生生物学会学術大会
開催地:日本大学歯学部(東京都千代田区)
開催日:2011年8月27日
発表者:○鴈本拓也,本田みちよ,水本みのり,松成ひとみ,竹内靖浩,長嶋比呂志,相澤 守
演題: ブタの脛骨埋入による高強度化アパタイトファイバースキャフォルドの生体適合性評価
内容:
我々はこれまでにアパタイトファイバーを用いて、三次元培養が可能であり、骨芽細胞の分化を誘導する「アパタイトファイバースキャフォルド(AFS)」を開発している。
最近、このAFSの高強度化にも成功している。本研究では、その高強度化AFSを農学部の長嶋教授らの協力を得て大型動物であるブタの脛骨に 4 および 13 週間埋入し、その硬組織適合性を評価した。
作製した組織標本を組織学的に観察したところ、埋入 4 週間ではAFS気孔内への旺盛な骨侵入が確認され、さらに埋入 13 週間では AFS が自家骨と置き換わり、吸収されている様子が確認できた。この高強度化 AFS は優れた骨伝導能を有しており、かつ生体組織と置き換わる優れたスキャフォルドとして期待できる。
この研究成果が認められ、優秀一般演題(口演)の採択につながった。硬組織再生生物学会は硬組織および関連組織細胞の研究、その研究技術の情報交換および向上発展をめざした学会であり、今回の学術大会で20回目を数える。
関連ホームページ:
硬組織再生生物学会
理工学部応用化学科相澤研究室
農学部生命科学科長嶋研究室
明治大学バイオリソース研究国際インスティテュート