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理工学研究科

【応用化学専攻】博士前期課程2年服部竜也さんが 「若手優秀研究発表賞」を受賞

2012年10月01日
明治大学 理工学研究科

2012年9月25~26日に神戸大学・六甲台キャンパスで開催された、第22回無機リン化学討論会 若手研究セッションにおいて、理工学研究科応用化学専攻博士前期課程2年の服部竜也さん(相澤守研究室)が「若手優秀研究発表賞」を受賞しました。

演題:分極水酸アパタイトセラミックスを用いた肉腫細胞の増殖抑制

内容:我々の研究グループは、水酸アパタイトセラミックスに高温下で電圧を印加することで分極できることを明らかにしています。この分極処理により水酸アパタイトセラミックスに電荷を蓄積させ、表面電荷を誘起させることができます。これまでに、分極アパタイトについて、in vitroにおいて細胞接着能・骨芽細胞の分化能の促進、in vivoにおいて新生骨の形成を促進させることなどを報告してきました。
本研究では、この分極処理したアパタイトの電気的性質を利用して、がん細胞を正常細胞に脱分化させて悪性腫瘍の増殖を抑えることができないかどうかを調べました。その結果、分極水酸アパタイトが細胞周期の進行を抑制することにより細胞増殖を抑制することを明らかにしました。今回、この研究成果が認められ、若手研究セッションの受賞へとつながりました(口頭発表19名中5名授与;5名中本学学生2名)。無機リン化学討論会は、電子材料学、ガラス科学、表面科学、生体材料学など多様な学問領域をカバーするリンに特化した学会であり、本討論会は今年で22回目を迎えます。

関連ホームページ
日本無機リン化学会 http://www.jaipc.jp/
応用化学科相澤研究室 http://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/


明治大学大学院