Go Forward

理工学研究科

【理工学研究科応用化学専攻】博士前期課程2年 安田沙織さん(指導教員:相澤守 教授)が、無機マテリアル学会第131回学術講演会で無機マテリアル学会講演奨励賞を受賞しました。

2015年11月16日
明治大学 理工学部事務室

受賞名:無機マテリアル学会講演奨励賞

学会名:無機マテリアル学会第131回学術講演会

開催地:愛知県産業労働センター(名古屋市)

開催日:2015年11月5-6日(発表日:11月5日)

発表者:○安田沙織, 本田みちよ, 長屋昌樹, 浅野吉則, 中野和明, 長嶋比呂志, 相澤 守

演題:筋および脂肪組織埋入による血管内皮細胞増殖因子を担持させた高強度化アパタイトファイバースキャフォルドの組織学的評価

内容:
近年、事故や疾病により失われた組織を再生させる「ティッシュエンジニアリング」 に関する研究が活発に行なわれています。ティッシュエンジニアリングは、「細胞」、「成長因子」、「足場材料 (スキャフォルド) 」の三つの要素から成り立っており、その三要素を適切に組み合わせることで骨や肝組織を再生させることが可能となります。さらに、より機能的な組織を再生させるためには、再生組織に「血管」を導入する必要があります。
理工学部の生体関連材料研究室(相澤守教授)では、生体骨と近い化学組成と異方性構造を備えたアパタイトファイバーから細胞の三次元培養が可能な足場材料「アパタイトファイバースキャフォルド(AFS)」を創製し、骨再生や肝再生などの研究を推進しています。本研究では、その高強度化AFSに血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を担持させ、その徐放特性を明らかにするとともに、農学部長嶋教授の協力のもと、ブタの筋および脂肪内にVEGF担持AFSを埋入し、その生体内反応を調べました。免疫染色の結果、VEGF担持AFSの気孔内に血管内皮細胞が進入し、血管が形成されていることを明らかにしました。
今回、上記の研究成果が認められ、「講演奨励賞」の受賞につながりました。なお、無機マテリアル学会は、創立60年を超える無機材料に特化した伝統ある学会のひとつであり、今回の学術講演会は131回目を数えます。

関連ホームページ:
無機マテリアル学会:http://www.simj.jp/
応用化学科 相澤研究室:http://www.isc.meiji.ac.jp/~a_lab/
明治大学バイオリソース研究国際インスティテュートHP:http://muiibr.com/
明治大学大学院