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理工学研究科

【理工学研究科応用化学専攻】博士後期課程1年の鈴木来さんが日本セラミックス協会シンポジウムで特定セッション学生優秀発表賞を受賞

2020年09月17日
明治大学

理工学研究科応用化学専攻博士後期課程1年の鈴木来さん(生体関連材料研究室・相澤守教授)が、日本セラミックス協会第33回秋季シンポジウム特定セッション「先進セラミックバイオマテリアルの新展開と次世代型材料機能設計指針の構築」において、特定セッション学生優秀発表賞を受賞しました。
生体関連材料研究室(相澤 守教授)では、「ティッシュエンジニアリング」を用いた骨再生に関する研究に取り組んでいます。ティッシュエンジニアリングとは、「細胞」、「成長因子」、「足場材料 (スキャフォルド) 」の三要素を適切に組み合わせ、目的とする組織を再生させる技術です。
当研究室では、生体骨と近い化学組成と異方性構造を備えたアパタイトファイバーから細胞の三次元培養が可能な足場材料「アパタイトファイバースキャフォルド (AFS)」を創製し、骨再生や肝再生などの研究を推進しています。骨再生に関する研究成果として、AFSを細胞培養装置 (バイオリアクター)と組み合わせ、ラットの骨髄から採取した間葉系幹細胞を培養することで再生培養骨の構築に成功しています。本研究では、その構築した再生培養骨を同種のラット背部皮下に埋入し、その骨形成能を調べたところ、当研究室で構築した再生培養骨が細胞を播種していないAFSよりも高い骨形成能を示すことを明らかにしました。
上記の研究成果が認められ、今回の「特定セッション学生優秀発表賞」の受賞につながりました。日本セラミックス協会は日本最大の無機材料(セラミックス)の学会であり、秋季シンポジウムは今回で33回目を数えます。なお、昨今のCOVID-19感染拡大により、当該学会はオンライン上で開催されました。

明治大学大学院