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理工学研究科

【理工学研究科応用化学専攻】機能有機化学研究室の橋本信吾さん(博士後期課程1年)、小澤優さん・前田松祐さん(博士前期課程2年)が第10回CSJ化学フェスタ2020で優秀ポスター発表賞を受賞しました

2020年12月09日
明治大学 理工学部事務室

理工学研究科応用化学専攻機能有機化学研究室(田原一邦准教授)に所属する博士後期課程1年の橋本信吾さん、博士前期課程2年の小澤優さんと前田松祐さんが、10月20日~22日にオンライン開催された日本化学会秋季事業、第10回CSJ化学フェスタ2020にて優秀ポスター発表賞をそれぞれ受賞しました。本討論会では986件のポスター発表があり、そのうち177件が優秀ポスター発表賞として選出されました。

発表内容の詳細は以下の通りです。

受賞者:橋本信吾(博士後期課程1年)
発表題目:ホモキラルな多孔性自己集合単分子膜を鋳型にした炭素表面の周期的化学修飾
発表内容:最近、炭素同素体の電子材料への応用を目的として、それらを精密に化学修飾する方法の開発に注目が集まっています。この研究では、有機分子が自己集合(自ら集まる性質)現象によって作るナノスケールの薄膜を鋳型として、グラファイト表面を数ナノメートルのピッチで周期的に化学修飾するとともに、修飾された表面のキラリティーの制御を達成しました。
発表者:〇橋本信吾、 久保有輝、De Fetyer Steven、戸部義人、田原一邦
本発表内容は、以下の学術誌にも掲載されています。
Tahara, K.; Kubo, Y.; Hashimoto, S.; Ishikawa, T.; Kaneko, H.; Brown, A.; Hirsch, B. E.; De Feyter, S.; Tobe, Y. J. Am. Chem. Soc. 2020, 142, 7699-7708.


受賞者:小澤優(博士前期課程2年)
発表題目:固液界面におけるキラルな二次元多孔性分子集合体とそのゲスト分子認識
発表内容:固体表面に有機分子が自己集合により形成する分子集合体は数ナノメーターの周期性を持ち、表面修飾や微細反応場、分子センサや電子回路への応用が期待されるため、その構造制御法の確立に向けた基礎研究が盛んになされています。本発表では、固液界面で形成される分子集合体が、アキラルな溶媒の刺激によりそのキラリティーを切り替えることを明らかにしました。
発表者:〇小澤優、De Fetyer Steven、戸部 義人、田原 一邦


受賞者:前田松祐(機能有機化学研究室・博士前期課程2年)
発表題目:三方型分子の動的な立体配座選択による固液界面における階層的な二次元分子集合
発表内容:固体表面に有機分子が自己集合により形成する分子集合体は数ナノメーターの周期性を持つことが多いが、本発表では、溶媒の極性に応じて用いた分子が多様な立体配座をとり、生体分子を彷彿とさせる階層的な集合体構造をつくることを明らかにしています。
発表者:〇前田松祐、中山瑠梨、De Fetyer Steven、戸部 義人、田原 一邦
本発表内容は、以下の学術誌にも掲載されています。
Maeda, M.; Nakayama, R.; De Feyter, S.; Tobe, Y.; Tahara, K. Chem. Sci. 2020, 11, 9254-9261.
明治大学大学院