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理工学研究科

【理工学研究科 数学専攻】博士後期課程1年の市田優さんが、数学・数理科学専攻若手研究者のための異分野・異業種研究交流会2021において「ベストポスター発表」に選ばれました

2022年02月10日
明治大学 理工学部事務室

 理工学研究科数学専攻博士後期課程1年(日本学術振興会特別研究員)の市田優さんが、数学・数理科学専攻若手研究者のための異分野・異業種研究交流会2021において、ベストポスター発表に選ばれました。

 これは、諸科学・産業への応用可能性が高くもしくは今後高くなることが期待される研究内容をわかりやすく発表した者を選考し、「ベストポスター発表」として表彰を行っているものです。

 プラズマ現象や太陽フレアなどの天文現象、数学的には曲線短縮問題を背景に持つ空間 1 次元退化放物型方程式の解の挙動を調べることは重要な問題の1つであり、現在も多くの研究がなされています。市田さんは先行研究(本学理工学部数学科の坂元孝志専任講師との共同研究)において、力学系理論の手法を駆使することで、特徴的ですが本質を捉える手がかりとなるような進行波解を考え、方程式に制限を加えた上で解の存在、形状や漸近挙動といった解の性質を調べてきました。

 本発表では、ある変換を導入することでこれまで克服できなかった問題(方程式への制限)を克服し、複雑に現れる非負の進行波解の分類(存在、形状、漸近挙動)に関する結果を報告しています。これは解を様々な角度から明らかにするものであり、今後の深い解析のために非常に重要な示唆を多く含む結果となっています。

[発表題目]相空間のコンパクト化に基づく空間1次元退化放物型方程式における非負の進行波解の分類
[著  者]市田優 
明治大学大学院