電気工学専攻 博士前期課程2年の土屋智裕さん(健康医工学研究室)が、第61回日本生体医工学学会大会2022(6月28~30日、新潟県朱鷺メッセにて開催)において、Young Investigator’s Award最優秀賞を受賞しました。受賞した発表は、血液透析中の腎臓病患者の下肢筋血流を独自に開発した光計測手法によりモニタリングすることで、これまで原因が不明であった透析中の血圧低下のメカニズムを解明し、透析中の血圧低下反応を早期に予測するシステムを開発した研究成果をまとめたものです。本研究は明治大学と聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科との共同研究であり、2020年度明治大学大学院研究科共同研究の助成を受けて実施されたものです。
医工学の国内最大規模の学会である日本生体医工学会大会では、満40歳未満の医学系研究者、満35歳未満の工学系研究者による独創的・萌芽的な研究の奨励と交流を目的としてYoung Investigator’s Awardを設けています。本大会にも全国から35件の応募があり、第一次審査に残った5名の発表が学会当日の特別セッションとして行われました。医学系、工学系審査員による厳正な審査の結果、土屋さんの発表が工学系の最優秀発表として選出され、表彰されました。
発表者: 土屋 智裕, 中林 実輝絵, 髙山 卓, 小島 茂樹, 櫻田 勉, 柴垣 有吾, 一之瀬 真志, 小野 弓絵
論文タイトル: 拡散相関分光法を用いた血液透析中の下肢筋血流動態の計測