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2022年09月12日
明治大学 理工学部事務室
理工学研究科 建築・都市学専攻は8月23日から8月29日までの期間、バンコクでチュラロンコン大学と「国際共同ワークショップ」を実施しました。これは建築・都市学専攻の設計演習科目「Advanced Design Studio D(旧来は設計スタジオC)」として継続的に国際的実践教育プログラムとして行っているものです。2016年に本学が採択された「大学の世界展開力強化事業」では、その一部となる派遣/域内交流プログラムとして実施してきましたが、新型コロナ感染症の蔓延の影響で、過去2年間は海外での実施が見送られてきました。今回バンコクへの渡航制限が緩和されたのを機会に、3年ぶりの海外でのワークショップ実施となりました。
今回の国際共同ワークショプは、本学からは学生14名と教員、チュラロンコン大学からは学生8名と教員が参加し、バンコクの旧市街に残存する城壁の周辺敷地に対する設計提案づくりに取組みました。学生たちは、4つの混成グループに分かれて、設定された3つの敷地エリアについて、城壁の痕跡を手がかりに、敷地特性の読み取りと図化をおこなった上で、それを発展させて場所の活動を活性化するための都市的装置の提案のプロジェクトに取組みました。共同作業の大半は本学アセアンセンターで実施しましたが、その一部はチュラロンコン大学建築学部の設計演習室を利用して、相互の交流をはかると共に、本学の学生は海外の設計教育環境にも触れる機会を得ました。加えて、中間発表翌日には、アユタヤへのフィールドトリップを共同実施して、歴史的建造物や現代建築を訪れて学びを深めることができました。ワークショップ最終日の最終講評会では、提案発表、講評と意見交換が活発に行われました。混成グループでの英語での7日間の共同作業により、学生たちは多くを学ぶとともに、交流を深めることができました。
新型コロナ感染症への対策を取りながらの海外ワークショップ実施となったため、今回は関係者の協力のもと細心の注意を払って準備や運営を行うこととなりました。実施してみると、やはり両校の学生たちが対面で空間と時間を共有して、教育交流プログラムを実施する効果は大きいと感じられ、大変有意義なプログラムとなりました。
対象敷地の視察の様子
アユタヤへのフィールドトリップ
最終講評会後の集合写真