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理工学研究科

アセアン地域協定校5校とバンコクで「国際共同ワークショップ」を実施しました(理工学研究科 建築・都市学専攻)

2023年08月17日
明治大学 理工学研究科

 理工学研究科 建築・都市学専攻は7月31日から8月6日までの期間、バンコクの本学アセアンセンターにおいて、チュラロンコン大学と共同で、そして、協定校4校からも学生が参加して「国際共同ワークショップ」を実施しました。これは建築・都市学専攻の設計演習科目「Advanced Design Studio D(旧来は設計スタジオC)」として継続的に国際的実践教育プログラムとして行っているものです。2016年に本学が採択された「大学の世界展開力強化事業」では、その一部となる派遣/域内交流プログラムとして、これらの協定校と共同事業を実施してきましたが、新型コロナ感染症の影響で休止となっていました。昨年、海外渡航制限が緩和されたのを機会に、3年ぶりにバンコクでチュラロンコン大学とワークショップ実施したのを受けて、今年はより発展的な内容で開催することを計画し、今回の国際共同ワークショップを実施することができました。

 バンコクの本学アセアンセンターで実施された今回の国際共同ワークショプには、本学からは学生12名と教員3名、チュラロンコン大学からは学生12名と教員1名、アセアン地域の協定校4校(シンガポール国立大学、ホーチミン市建築大学、王立芸術大学、カンボジア工科大学)からは各校2名の学生が参加し、総計32名の学生が参加してワークショプを実施しました。学生たちは、6つの混成グループに分かれて、旧市街の王宮やワット・ポーなどに囲まれる中心部に立地する、バンコク最古のマーケットであるターティエン・マーケット周辺エリアを対象地区として、フィールドサーヴェイ等により歴史的文脈の読み取りを行なった上で、川沿いのエリアの再生に向けて文化芸術資源を利活用するための建築的な提案の作成に取り組みました。ワークショップ最終日の最終講評会では、提案発表を行なった上で、ゲスト講評者も交えて、意見交換が活発に行われました。混成グループでの英語での7日間の共同作業により、学生たちは多くを学ぶとともに、交流を深めることができました。

 5年間の大学の世界展開力強化事業において構築したアセアン地区協定校との関係性を発展的に継続することにより、今回は、本学も含めて総計5カ国6校32名の学生が参加した国際共同ワークショップを開催することができました。このような規模と内容のワークショップが開催できたのも、これまでの国際建築都市デザイン系(I-AUD)を中心とした建築・都市学専攻の継続的な国際化の取り組みの成果といえます。また、このように異なるバックグラウンドを持つ複数校の学生たちが集い、対面で空間と時間を共有して共同作業を行うという、多国間での教育交流プログラムを実施する効果は大きいと感じられ、大変有意義なプログラムとなりました。

対象敷地ターティエン・マーケットの様子対象敷地ターティエン・マーケットの様子

本学アセアンセンターでのワークショプの様子本学アセアンセンターでのワークショプの様子

最終講評会後の集合写真最終講評会後の集合写真

明治大学大学院